社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘

愛知県名古屋市守山区にある『社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘』のブログ

20
2017-11

昭・和・秘・宝

投稿時間 : 14時00分00秒

カテゴリー : ヨンマルパパのサブカル談義

ジャンル : 日記


なんにしても、ちゃんと確かめて書かないとだめだね・・・




先日、初代ゴジラを演じた俳優の中島春雄さんが亡くなったことに触れましたが、

ちゃんと確認せずに書いてしまったため、お名前の春雄を「春夫」と表記してしまった

上に、最後のゴジラ映画出演を『メカゴジラの逆襲』と書いたところ、

それが『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』の誤りがあったことが判明した。

当該箇所はすでに訂正済みであるが、いやあ、お恥ずかしい。

何事も、あやふやな記憶に頼って書いてしまってはいけませんね。

そんな中島さんを取り上げた雑誌が週末発売されたので、ここにご紹介した。

洋泉社が発行している『別冊映画秘宝 特撮秘宝』Vol.7である。

先述した誤りは、本書に眼を通して判明したのだが、それにしても、表紙に使用された

ゴジラスーツの傍らでくつろぐ「ミスターゴジラ」、中島さんの写真がイイですね(^^)/




本書は、2015年から不定期で刊行されている特撮マニア向きのムック本で、

あのジェットジャガーを表紙にしたVol.1(上画像の上段一番左から)からずっと愛読

しているが(^.^)、読者の対象年齢が私よりも高め(おそらく、50歳以上)を想定している

こともあり、内容がマニアックである以上に、第一次怪獣ブームをリアルタイムで体験した

人でないとピンとこない話題も多く、この私でも、ついていくのがかなり大変。

ましてや、世のお母さんたちを虜にする、イケメンたちが活躍するニチアサのヒーロー

番組特撮だと誤解されている?方にはとてもおススメできない本である。

宇宙猿人ゴリ(『スペクトルマン』)や中島さんが演じたあのガイラ(『フランケンシュタインの怪獣

サンダ対ガイラ』)が表紙なんて、普通じゃありえない(^◇^)

それでも、昭和のサブカル史を回想するうえで、本書は生きた証言を多数紹介しており、

読みごたえがある。それは、特撮というジャンル作品に限らない、「昭和の秘宝」でもある。

もし、アナタが書店の棚で同書を見かけたら、一度手に取ってみてほしい。

あまりのディープさに驚愕すること請け合いだ!?



さて、これまで触れてこなかったが、今年は中島さんはじめ、

中島氏を特集した前掲書でも追悼記事が掲載されている東宝特撮や黒澤作品で活躍した

名バイプレイヤーの土屋嘉男さん(『七人の侍』の利吉やガス人間!)、

大映で大魔神を演じた元プロ野球選手の橋本力さん、

また、東映作品で強烈な印象を残した松方・渡瀬の両兄貴も他界されるなど、

昭和の映画史に一時代を築いた映画人たちが相次いで他界されており、

THE昭和世代のオジサンとしては、とても残念でならない。

改めて、心よりご冥福申し上げます。



追記 11月21日一部加筆


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07
2017-10

水・戸・黄・門

投稿時間 : 14時00分00秒

カテゴリー : ヨンマルパパのサブカル談義

ジャンル : 日記





高齢者施設では鉄板の大人気コンテンツである、あの『水戸黄門』が復活したのを御存じ

だろうか。

といっても、地上波での放送ではなく、BS・TBSでの放送(毎週水曜日19:00~)であり、

視聴環境が無い方には、今のところ見る手段がない。

六代目となる水戸黄門こと徳川光圀が演ずるのは、われわれ世代には金八先生の印象が

あまりに強い武田鉄也。

先代の里見浩太朗や先々台の石坂浩二より、二枚目ではない分、ルックス的にはそれ

らしい(^_^.)。



さて、この水戸黄門=徳川光圀は、寛永5年(1628)、家康の十一男で尾張・紀伊と並ぶ

御三家のひとつ水戸徳川家初代・頼房の三男として水戸城下の家臣宅で生まれた。

長兄は讃岐・高松藩主になった松平頼重であり、次兄は夭逝したことから、三男の彼が

藩主の世子となって、元服の際、時の三代将軍・家光より偏諱を賜り、光国と名乗る。

彼が二代藩主となったのは寛文元年(1661)、34歳のことであり、

「国」の字が今日知られる「圀」と改められたのは、50歳を過ぎてからという。

若いころに司馬遷の『史記』伯夷伝を読んで感銘を受け、安積覚(格さんのモデル)を

総裁に『大日本史』編纂事業に着手、佐々介三郎(助さんのモデル)に命じて全国に史料

蒐集の旅をさせ、楠木正成を顕彰する「楠公碑」を正成が戦死した湊川の地に建立させる

など、明治維新時の政治スローガンである尊王攘夷思想につながる「水戸学」を生む素地

作ったことでも知られる。

元禄3年(1690)幕府より隠居の許可が下り、養嗣子の綱条(つなえだ。兄・頼重の子)に

藩主の座を譲ったが、その際、権中納言に任じられている。この官位の唐名が「黄門」

である。

多くの人がすでに承知されていることとは思うが、彼が全国を漫遊した事実は無い。

水戸藩主は参勤交代が無い「江戸定府」とされており、許しを得たときだけ国許に帰ること

が出来た。水戸藩主時代は3年に一回程度水戸へ帰っていたと思われ、江戸・水戸間

往復の際に様々な経路を辿ったにすぎない。帰国の際には領内を視察して回ったようだが、

隠居になってからでも、足を延ばしたのはせいぜい関東近圏であり、北は祖父家康が眠る

日光東照宮、南は祖母の菩提寺があった鎌倉までであったといわれている。

また、昔から俗に語られる「天下の副将軍」というのは後世の講談における創作に過ぎず、

幕府が定めた正式な役職ではなかった。



ドラマに登場する光圀は、すでに綱条に藩主の座を譲って、水戸領内の西山荘で晴耕雨読の

生活を送る楽隠居の身分。

毎回ひょんなことから、地方の藩における御家騒動に関わり、それを収めるべく旅に出る

のだが、その途上に立ち寄った土地で庶民たちの生活や伝統文化、特産物に触れ、

やがて彼等を苦しめる悪代官・悪徳商人らを懲らしめたのち、葵の紋が入った印籠が登場

してメデタシメデタシというのが人気の鉄板フォーマットなのだが、

これが完全に確立されたのは、戦前はプロレタリア俳優として活動、戦後は俳優座の創設

メンバーであり、映画やテレビではクセのある悪役で知られた東野英治郎が光圀を演じた

TBS「ナショナル劇場」版(1969年~)からである。

もともと、水戸光圀を主人公にした講談「水戸黄門漫遊記」は江戸時代からあり、現在の

ドラマの原型がここで形成されている。これをもとにした講談や歌舞伎が幕末・明治期に

人気を博し、映画では無声時代からさかんに題材として取り上げられ、トーキー、戦後の

カラー映画、テレビドラマ、はたまたテレビアニメ様々な作品が製作されてきた息の長い

人気コンテンツで、東野版以前にも、映画でたびたび光圀演じた月形龍之介主演のモノクロ

テレビシリーズが同じTBS「ブラザー劇場」(1964~1965)として放送されている。

誰もが知るTBS月曜20:00からのナショナル劇場版『水戸黄門』は、かの経営の神様、

松下幸之助が「世のため人のためになるような番組を提供せよ」と部下に命令したことから

誕生したというのも有名な逸話である。

また、当初は森繁久爾に光圀役が決まりかかったが、彼の古巣だった東宝から横槍が

入って頓挫し、代わりに俳優座の東野に白羽の矢が立ったのだという(ついでながら、

森繁は、のちにNHK大河ドラマ『元禄太平記』で光圀を演じている)。



それにしても、これほどまで黄門物が長い人気を得たのは、なぜなのか。

忘れもしない小学6年生の夏休み、体調を崩して入院した際に買ってもらい、

ベット上で読んでいた『歴史への招待⑮』(昭和56年 日本放送協会出版)を書棚から

引っ張り出して読み直してみたところ、もしろい記述があった。







この本は、当時NHKで放送されて人気だった同名の歴史番組を出版化したものだが、

巻頭に収録されている光圀を題材にした放送回「水戸黄門漫遊せず」に出演していた

作家の井上ひさし(今は故人)が、水戸黄門漫遊記が幕末期に流行した陰に、

第九代水戸藩主・徳川斉昭の関与を示唆しているのである。

簡単に説明すると、水戸徳川家は、尾張・紀伊と異なり、将軍を出す資格がないもの

とされており、斉昭としては水戸の血を引く人間を何としても将軍にしたかった。

その候補者となったのが、ここ数回にわたり話題にしてきた彼の七男・一橋慶喜であり、

斉昭が江戸の人気講釈師に金を払って、弘法大師空海が全国行脚したという伝説と同様、

「前の副将軍」水戸光圀が全国を漫遊して世直しを行ったという伝説を世間に広めさせる

ことで、「水戸出身の将軍」待望論という世論形成をしたかったのではないか、

と推測されているのである。

なるほど、確かにそれはありうる話だ。

その結果、慶喜は一旦は紀州派が推す徳川家茂に敗れたが、最終的には水戸系初の

将軍となっている。もっとも、そんな彼が最後の将軍になったことは、歴史の皮肉といって

いいだろう・・・

それはともかく、里見版で事実上終了したと思っていたこの番組がBS枠とはいえ、こうして

復活したことは、時代劇ファンとしては実に喜ばしいことだ。

劇伴音楽、主題歌も、これまでのシリーズと同様、馴染み深い木下忠治の名スコアが

使われている。

そして今回の「武田」黄門の記念すべき第1シリーズが今の時代において何よりも決定的に

正しいと思えるのは、彼らが青森・八戸をめざして、みちのくを旅するところである。

第一話は現在の福島県いわき市が舞台であり、今後福島県を縦断していく。

いまだ「東日本大震災」の傷が癒えていない福島・宮城・岩手を黄門一行が悪を蹴散らして

進んでいくのである。

そこには、この番組で被災地を勇気づけたいという製作者たちの揺るぎない気持ちが見える。

先に述べた「武田」黄門は決して二枚目ではなく、声が大きく、下世話感が漂い、コミカルな

芝居が似合う「昭和の黄門様」の香りがそれとなくある。

三代目となる風車の弥七役の津田寛治も、あまりに当たり役だった初代・中谷一郎、

手堅い演技を見せた二代目・内藤剛志と比較すればまだ板についていないが、けっして

悪くない。

惜しむらくは、若い助さん・格さんだろうか。

先日、仲代達矢のインタビュー本を紹介した時代劇研究家の春日太一は著書の中で、

「本番組の配役で重要なのは光圀ではなく、助さん格さんコンビであり、老人である光圀は

孫の様に若い二人の引き立て役であるべき」という意味のことを書いていたと記憶するが、

そう考えると、二枚目ではないものの主役級である「武田」黄門存在感と比べ、

世間的にはほとんど無名な二人の配役はどうしても見劣りがしてしまう。

それは、最初の東野版の助さんが、放送開始当時、時代劇俳優として若くて華があった

であろう杉良太郎(初代)や里見浩太朗(二代目。実は月形版の映画で格さんを演じている)

だったことを考えれば、よく理解してもらえるのではないか。

今の時代、本来なら、スーパー戦隊・仮面ライダーで主役を務めた松坂桃李・竹内涼真クラス

起用してほしかったところだが・・・。

アレコレ書いてしまったが、全10話で放送されるという今回のシリーズ、何とか次の流れに

つながって欲しいなあと思う。

いうまでもなく、地上波での放送である。

NHKBSプレミアムが不定期放送している『大岡越前』も含め、今時代劇の多くがBSで放送

されているが、やはり、できるだけ多くの人々に見てもらえるよう、やはり地上波での放送は

欠かせない。

何よりも、メイン視聴層である高齢者世帯では、BSの視聴環境が整っていない可能性が

大きいからだ。

そんなわけで、私は今回の新たな『水戸黄門』を積極的に応援する。

みなさんもぜひ、ご覧いただきたい。

できれば、視聴可能であるなら、それぞれの事業所で、利用者の方々と御一緒に新しい

黄門様の活躍に声援を送っていただきたいものである。



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20
2017-09

名・優・回・想

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カテゴリー : ヨンマルパパのサブカル談義

ジャンル : 日記




今月の文春文庫の新刊『仲代達矢が語る日本映画黄金時代 完全版 』

実に面白い!おススメである。


もとは4年前にPHP新書から上梓されたものを大幅増補した「完全版」と銘打たれ、

時代劇研究家として戦後の映画や俳優に関する数々の名著がある春日太一が

聴き手となって、昭和を代表する名優の一人で、文化勲章受章者でもある仲代達矢が

まもなく85歳になる自らの人生を振り返った内容だが、それがそのまま、

戦後日本映画史になっているところが凄い。

さすがは、仲代達矢である。


世界のクロサワ(黒澤明)をはじめ、小林正樹、岡本喜八、市川崑、成瀬巳喜男、木下恵介、

山本薩夫、勅使河原宏、五社英雄といった邦画界を代表する名匠たちから、

自身を育んだ劇団俳優座の重鎮俳優たち、千田是也、小沢栄太郎、東野英二郎、

さらに、共に研鑽を積み時にしのぎを削った俳優座の役者たち、宇津井健、佐藤允、

佐藤慶、山崎努、平幹二郎といった人々から、

市川雷蔵、三船敏郎、勝新太郎、萬屋錦之介、小林桂樹、三國連太郎、丹波哲郎

といった昭和の個性的な映画スタアの面々、

あるいは高峰秀子、原節子、岩下志麻、夏目雅子ら、銀幕を華やかに彩った名女優

たちがつぎつぎに登場してくる。

どの人物のどのエピソードも、今の時代からすれば豪快、規格外であり(男女問わず)、

映画界、演劇界と通じて、昭和という時代が持っていたエネルギーの強さを感じさせる。

それと比べ、平成の世はなんだかせせこましくなり、こじんまりとし、何事も不寛容であり、

それがゆえにつまらなくなってしまったとも感じる。

それが時代の趨勢かもしれないが、どこか一抹の寂しさを覚えるのは私だけではない

はずだ。


映画の話題以外にも、中学一年で終戦を迎えた当時の過酷な生活もふれており、

親戚の女の子の手を引いて空襲の中を必死に逃げ惑い、どうにか逃げおおせたと思ったら、

彼が掴んでいたのは女の子の腕だけだった・・・といった凄まじい体験(『この世界の片隅で』

にも似たような場面がある)についても語っている。

俳優としての彼の佇まいに何処となく漂う虚無感、寂寥感は、父親を喪い、貧苦の中を生き、

過酷な戦争体験を経たがゆえのものであったろうと改めて知る思いだった。


本書は、冒頭で述べたとおり、俳優・仲代達矢が自分の人生を通して語る戦後日本映画史

だが、同時に昭和から平成のこんにちまでつづく大きな括りでの戦後史としても読むことが

出来る。

あの時代に生まれ、そこであったことを目に焼き付けて生きてきた仲代と同世代の人々は、

いま、介護保険サービスの利用者層の中心となっている。

この世代の人々が生きてきた時代の空気を知る上でも、ぜひ若い世代の人々に読んで

もらいたい一冊だ。  (文中敬称略)




追記: 子どもだった私がはじめて彼を意識した映画『二百三高地』について、全く語られていない

のは残念。どういう心境で「軍神」乃木希典を演じる仕事を受けたのか、興味があったが・・・







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