社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘

愛知県名古屋市守山区にある『社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘』のブログ

19
2017-11

名・古・屋・論

投稿時間 : 12時00分00秒

カテゴリー : 史跡をゆく

ジャンル : 日記


みなさん、昨夜はご覧になりましたか?




そう、NHK『ブラタモリ』 !

今回のテーマは、先日紹介したように、名古屋の「ものづくり」文化。

上の画像は、名駅地下に設置されたPRブースです。

ちなみに、その隣には、こんなモノも。




今や「世界のトヨタ」となったトヨタ自動車が、第二尾張荘開設の前年、1967年に生み出した

幻の名車「トヨタ2000GT」をモチーフにしたNHK名古屋放送局製作のスペシャルドラマ

『真夜中のスーパーカー』を告知する巨大看板。

私、自分の愛車「ヨンマル」と並んで、トヨタ2000GTが大好き。

リビングにもこんな風にダイキャストミニカーを飾っています。

そのボデーライン、惚れ惚れするほど美しい。

先日、長久手のトヨタ博物館でイベントが開催されてましたが、

今年で誕生50年になるのですね。




主演は、CM・雑誌・ドラマで活躍するモデル・女優の山本美月嬢。

脚本は、知る人ぞ知るサブカル系の名手・會川昇。

そして、ドラマのイメージソングを歌うのは、アニキこと水木一郎御大!!

地元を舞台にしたドラマなので、とても楽しみにしております。


さて、話は戻って、昨日の『ブラタモリ』について、少し。

6月に放送された前後編では描き切れなかった名古屋を中心とするこの地方の

ものづくり文化の真髄を45分の間に巧くまとめていて、とっても良かったです。

先日、愛知県図書館で本を借りて、その帰りに円頓寺で飲んで帰ったんですが、

その際に図書館から円頓寺方面へ歩く際に通る外堀沿いの道が番組内で紹介されて

いて、ちょっと嬉しかった。

あのあたりの地形はなかなか面白いのですよ。

ちょうど、名古屋(熱田)大地の西のヘリに位置していて、そこに堀川が流れていますが、

付近を歩くと、この人工の川が実に絶妙な場所に開削されたことがよくわかります。

また、明治になって、そこを瀬戸物の積み出し基地として瀬戸電を引いたというのも、

素晴らしい発想であることがよくわかります。

いわゆる「お堀電車」は昭和51年に廃されましたが、それは私が小学校に上がった頃の

ことで、東区に実家がある母親に連れられて乗った記憶がかすかに残っています。

そんな場所がこうして紹介されたことに、大感激でした。

また、先日少し書いたトヨタ産業技術記念館もちゃんと取り上げられてましたね。

わたし的には是非、タモさん&近江アナに訪ねてほしかったですが、資料映像的な

扱いでそこは少し残念でした。タモさんたちに、古い紡績機械で糸が紡がれる様子を

体感してほしかったところですが、それはないものねだりかな。

最後に東山動植物園を訪ね、古窯の痕跡を紹介したのは良かった。

古墳時代から、この地方には先進的な技術があったことはいうまでもありません。

おそらく、半島から渡ってきた人々の技術が根付いたことによるのだろうと思いますが、

この地域を治め、大和朝廷に対して少なからぬ影響力を持っていただろう尾張氏の

権力や経済力、ルーツをたくましく想像させるものでもあります。

今回の番組は総じて、この地方が、古代から現代まで、常に日本全体に影響を与え続けた

土地であったということが、実によく描かれていたと思いました。

見逃した方、12月6日(水)午前1時より再放送がありますぞ。

ちなみに、12月2日はお隣の岐阜市が取り上げられますので、そちらも要注目!!




さて、名古屋といえば、先日こんな書籍が出ていたので紹介しておきましょう。



様々な分野で舌鋒鋭い評論活動を行っている名古屋在住の呉智英(くれ ともふさ)

さんが書かれた『真実の名古屋論 トンデモ名古屋論を撃つ(KKベストセラーズ・ベスト新書)

2012年に名古屋の出版社から刊行されたものを改訂し、新書化したものですが、

なかなかおもしろかった。

世間に流布する名古屋をディする妄言をきわめて論理的に批判・訂正しています。

興味のある方は、是非ご一読を。




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08
2017-11

物・作・地・域

投稿時間 : 14時00分00秒

カテゴリー : 史跡をゆく

ジャンル : 日記



ふたたび、あの人気番組が帰ってくる・・・




というわけで、来る11月18日(土)、あのNHKの人気番組『ブラタモリ』で

ふたたび、名古屋が取り上げられます。

聞けば、前回の前後編二週にわたる放送は、名古屋地区における同番組の

最高視聴率を記録したそうです。

前回は、清洲越しによって築かれた名古屋城とその城下町、更に熱田周辺や

人工的に掘削された堀川を紹介していましたが、今回のテーマは、ズバリ「ものづくり」!

タイトルは、「~名古屋が生んだ“ものづくり日本”とは~」。

さすがの視点ですね。

この地域は、戦国時代から日本でも有数の経済先進地帯であり、

江戸期には尾張藩の奨励もあり、ものづくり文化が花開きました。

そしてそれは、今日の名古屋を中心とする中部圏の繁栄に止まらず、

わが国発展の礎となったことはいうまでもありません。

あの世界の「トヨタ」も、そのルーツは、現在トヨタ自動車の本社がある豊田市ではなく、

名古屋市にあるのです。

今回の番組で取り上げられるかはわかりませんが、今夏、そのトヨタのものづくりの原点

ともいうべき、名古屋市西区の旧豊田自動織機栄生工場跡地(名鉄栄生駅徒歩すぐ)にある

トヨタ産業技術記念館に息子を連れて初めて訪れました。

かつての工場の建物をリノベーションして展示施設として使っています。

名古屋を訪れる外国人観光客に人気が高いのだそうです。






我が息子、特別出演。















いつものとおり、息子は途中から退屈し始めましたが(^_^.)、動態保存されている

さまざまな産業機械(紡績機械から自動車製造ラインまで)を前に、

私をはじめ、多くの大人たちは大興奮。

豊田自動織機から派遣されたというスタッフのみなさんによる紡績機などの解説は

実に分かりやすくて面白く、「オトナの社会見学」にはピッタリの場所かと。

そのとき、「是非ここも、『ブラタモリ』で取り上げて欲しいなあ」と思ったものです。


今期放送中のTBS日曜劇場『陸王』も、小さな足袋会社がランニングシューズ作りに

挑戦するという、「ものづくり」が作品テーマになっていますが、

やはり、こうした世界は燃える。

日本人の心を沸き立たせる何かがあります。

まもなく、富士通さんとの「ユニボ」くんの第3フェーズ・実証実験も始まりますし、

他の企業さんとのコラボもまもなく行われる予定で、名古屋産業振興公社さんと

本日その打ち合わせがあります。


来年で開設から50周年を迎える第二尾張荘は、これからも「ものづくり」分野の

みなさんと手を携えて、人類の未来に貢献していきます!!(ちょっと大袈裟かな)。



あ、そうそう、今回の『ブラタモリ』には、あの懐かしい瀬戸電(名鉄瀬戸線)のお堀電車

登場するみたいで、瀬戸電ゆかりの守山区のみなさんは、是非お見逃しなく!!


11月18日(土曜日)19:30~20:15放送です!






告知!

中日新聞主催の就職フェアに参加します。



「看護師・薬剤師・介護職・医療者

     のための大就職フェア」


日時  平成29年11月12日(日) 
     11:00~16:00
     


会場  名駅・ウインクあいち6・7F



今回募集するのは、以下の3職種。


①介護職員 若干名
  (来春新卒者も募集)


②併設デイサービスセンター・
  生活相談員(採用当初はDS介護
  職員との兼務)

③看護職員(特養。オンコールあり)



 皆様のご来場を
     心よりお待ちしています!









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05
2017-11

快・秋・京・訪

投稿時間 : 15時00分00秒

カテゴリー : 史跡をゆく

ジャンル : 日記


「文化の日 スペシャル」!のハズが・・・


先週末(2日 木曜日)、施設長と私は、ドライエリア内バックヤードの大掃除。

措置時代からの書類が入った段ボールがうず高く積み上がり、思わず気が遠くなる。

2000年の全面改築時にかなり整理されたはずだが、それでもこの量である。

心の中で、アムロ(古谷徹)風にこう叫んでいた。

「50年の歴史は伊達じゃない!」(from「ν(ニュー)ガンダムは伊達じゃない!」)

丸一日、埃にまみれての作業だから、鼻の中まで真っ黒。身体は疲労困憊。

作業はまだまだ序の口で、先が思いやられるが、これが来年の第二尾張荘開設50周年に

つながると信じて、この11月は施設内の断捨離に頑張ります!

そんなわけで、本当は11月3日・文化の日に合わせてUPする予定だった記事が、

肉体的疲労でとても手が付けられず、2日遅れになってしまいました・・・




 
さてさて。

気を取り直してまいりましょう。

「史跡をゆく 秋の京都特別編」のはじまりです。


明治30年(1887)古社寺保存法が制定され、我が国に国宝が誕生し、今年で120年。

そして、現在の京都国立博物館の前身となる帝国京都博物館が開館して、同じく120年。

今、開催されている特別展覧会「国宝」は、その2つのアニバーサリーを記念したもので、

文化財・歴史好きにはたまらない展覧会となっています。





そんなわけで、子どもたちを小学校へ送り出した私たち夫婦は、最寄りの名鉄の駅から

電車に飛び乗り、名古屋駅から新幹線で京都へ。

ウトウトするまでもなく、あっという間に到着し、八条口からタクシーを拾って、

目指す京都国立博物館へ着いたのが、10時を回ったころ。

ところが、周囲は人々で溢れ、この時点で「入館70分待ち」の掲示が。

平日だからと甘く見ていましたが、さすがの人気。

ご覧ください。入館待ちの人たちが列を成しています。

これが土日だったら・・・







といって、入館待ちもこんな上天気なら悪くない。

前日が木枯らしが吹きすさぶ寒い1日だったので心配だったんですが、この日は暑すぎず、

寒すぎず、実に快適でした。

タクシーの運転手さんに伺うと、嵐山界隈の紅葉もまだまだだそうで、

秋の古都の風情を楽しむのは、これからが本番といえそうです。


意外とスムーズに列が進んでいくのですが、その間、現在休館中となっている旧帝国京都

博物館本館(現在の名称は明治古都館)の建物がゆっくり見られてよかったです。

平成知新館もモダンで素敵な建物ですが、やっぱり私はこっちが好きだな。





鹿鳴館を設計したかのコンドルの教え子で、旧東宮御所(現・迎賓館)など、明治期に数々の

西洋風建築を手掛けた片山東熊(なんとこのひと、長州奇兵隊出身!)の設計による旧本館は

正門(下画像)ともに重要文化財指定されており、明治28年竣工というから、

ちょうど日清戦争の時期。







何処から見ても、絵になりますねえ。

実はここ、昔からずっと来たいと思いながら、近くに来たついでに寄るといつも改装中やら

休館日。

人生折り返しにさしかかって、ようやく、長年の想いが実現できました。感激。

この旧館にも入りたかったのですが、現在は保存調査のため閉館中。

残念!!








さて、いよいよ会場となる「平成知新館」へ。




私のお目当ては、個人的に中世肖像画の傑作と思っている「伝 源頼朝像」。

上の看板の左に配されているやつですね。

鎌倉に最初の武家政権を打ち立てた人物の威厳に満ち溢れた肖像画として教科書でも

お馴染みのものですが、近年この画の主が別人ではないかとの疑義が出され、

以来、「伝」が付されたわけです。

これは京都にある神護寺に伝わる「神護寺三像」と呼ばれる三幅の肖像画のうちの一つで、

源頼朝、平重盛 、藤原光能を描いたとされ、作者は藤原隆信、昭和26年に国宝指定

されています。

しかし、20世紀末、この像がそれぞれ、足利直義、足利尊氏、足利義詮ではないかとの

新説が唱えられたのです。

直義(ただよし)は尊氏の実弟で、あの『応仁の乱』に次いでヒットしている『観応の擾乱』

(亀田俊和著 中公新書)で描かれる南北朝期の争乱で尊氏と激しく対立した人物。

そして、義詮(よしあきら)は尊氏の嫡男で足利幕府の二代将軍。

個人的には、源氏の棟梁と政敵である清盛の嫡男が1セットになっているのには強い違和感

覚えますが、新説の解釈の方が足利家の身内ですから納得できますね。


結局、ほぼ1時間ほどの待ちで入れたのですが、館内はさすがの込み具合。

どこのブースも人で溢れ、国宝を見に来たのか、人の背中を見に来たのかわからない

ほど(もう少し高い位置に展示すれば後ろからも見えるのになあ・・・)。

それでも、お目当ての「伝 源頼朝」に間近に会えて感激。

驚いたのが、思っていたより肖像画のサイズが大きかったこと。今夏、岐阜県立博物館で

見た織田信長像(長興寺本)のようなものを想像していたのですが、二回り以上も大きくて、

大迫力。

眼福とはまさにこのことですね。

それ以外にも、教科書や美術書で一度は目にしたことがある古代から近世までの

国宝が目白押し。

特に大人気だったのは、あの有名な金印「漢委奴国王印」。行列ができておりました。


時に人いきれで眩暈がしそうでしたが、やはり来てよかった。

ミュージアムショップで買い求めた図録(3,000円)も大ボリューム、学芸員の方々による

解説(会期中、4回展示入れ替えがありますが、この図録はそのすべてを網羅)も読み応え

があり、素晴らしい。

尾形光琳の代表作「燕子花図(かきつばたず)」を配した表紙が素敵ですね。

会期は11月26日(日)までとなっていますので、みなさん、この機会をお見逃しなく!!












至福の時間を過ごしたわれわれは、博物館をあとにし、界隈の古寺を回ることに。

鉄板としては、博物館の南西向かいにある「蓮華王院 三十三間堂」から始めるべきですが、

以前行った時にカミさんが鼻炎になり(本人曰く、大勢の仏様に積もったホコリが原因と推察)、

今回はパス。

重要文化財の博物館正門を出て、一旦北へ向かいます。

ちなみにみなさん、この巨大な石垣をご存知ですか?




実はコレ、大坂の陣の原因となった方広寺の遺構なんです。

京都国立博物館自体が、かつての方広寺伽藍の中に位置していて、各所にこの石垣が

残っています。

その巨大さは城郭を凌ぐほどであり、これだけを見ても、これを築いたかつての豊臣家の財力

と権勢の大きさが分かりますね。

この石垣に沿って北へ向かうと・・・


見えてきました、豊国神社!



いうまでもなく、豊臣秀吉を祀る神社です。

秀吉の神号は、豊国大明神。







大坂夏の陣で豊臣家が滅んだあと、秀吉を祀る廟社は廃絶されましたが、

この地に唯一残された方広寺は江戸中期に火災で喪われ、明治になってからその跡地に

再建されたのが、この神社です。


堂々とした国宝の唐門は、伏見城遺構と伝わります。

今日は国宝尽くしですな(^○^)






ちなみに、鳥居からつづく参道の敷石。

何だかちょっと赤っぽいなあと思ったのですが、帰宅後に、以前紹介した本(『京都の凸凹

を歩く』梅林秀行著)で調べてみると、




これは方広寺が寛政10年(1798)に落雷による火災で焼失した際の痕跡だそうです。

炎の熱で焼かれた名残ということですね。



ついでながら、その炎の痕が残る敷石を踏みしめるのは、ふだんなかなか履く機会

の無いALDENタンカーブーツ。

あまりに上天気なのでついついうれしくなって履いてしまったのですが、これが大失敗。

履きなれていないこともあるけど、堅牢で重厚なコードヴァンのブーツは軽快さを欠き、

街歩きには適しませんね。

この手のレースアップブーツなら、いつものインディにしておけばよかった。



こちらで本日最初の御朱印をいただいたあと、隣接する現・方広寺へ。

もともと秀吉発願によって造営が始まり、奈良・東大寺を凌ぐ巨大伽藍と大仏殿を擁した

同寺ですが、豊臣滅亡後も不思議と破却されず、江戸時代には「大仏さん」として親しまれた

京都の随一のランドマークだったそうです。

しかし、すでにふれたように、火災で焼失。

今は往時の面影はなく、ただ、歴史の生き証人であるアレを目にすることが出来る場所として、

豊国神社の脇にひっそりと佇んでいます。

アレとは、そう、コレのことです。










そうです。

「大坂の冬の陣」の引き金になったとされる巨大な鐘です。


「国

「君臣豊楽」


解説はいりませんね。

この二つの文言に徳川が難癖をつけて、大阪攻めの口実としたとされています。

このように、該当する箇所には印が付してあって、離れたところからでもよく見えます。


私は前々から素朴に疑問を持っていたのですが、この鐘銘が天下を揺るがす大乱の契機に

なったのだとすると、何故今日もこれが残っているのか。

そもそも、秀吉の発願で建てられた方広寺が江戸中期まで京の名所となったのは何故か。

豊臣滅亡後、ケチがついたこの鐘は鋳つぶしてしまえば良かったし、方広寺だって破却して

しまっても良かったと思うのですが、そうはならなかった。

さすがの徳川も仏罰を恐れた?

そのあたり、どうなのでしょう。

ここに来るのはこれで三度目ですが、この鐘銘を見るたびにゾワゾワとした違和感が

湧いてくるのです。


方広寺を後にした我々は、元来た道を戻り、三十三間堂を通り過ぎて、

その東向かいにある養源院へ。

こちらは、江州浅井家ゆかりの寺院として知られます。

寺号自体、あの浅井長政の法号から取られています。

信長の妹・市と長政の長女である茶々(淀殿)が亡父供養のため秀吉にねだって?

建立した寺です。

浅井氏の居城・小谷城攻略は秀吉が行ったものですから、これは断りづらかったでしょう。

その後、火災で焼失したため、長政・市夫妻の三女である徳川秀忠夫人・江(ごう。崇源院)

により、廃城となった旧伏見城の古材を活用して再建され、今日に至っています。

またここは、俵屋宗達の絵画、伏見城の廊下を移築した血天井の寺としても有名です。




素敵な参道。紅葉時期はキレイでしょうね。



一部色づいてましたが、まだほんの枝先程度でした。



浅井、豊臣、徳川と血が継承されてきたことを物語るように、玄関には三つ葉葵、

堂内には浅井と豊臣の家紋が配されていました。



ガラス越しながら、俵屋宗達の絵画が間近で見られるのがうれしい。

有名な白像の絵は一見の価値ありでした。

血天井の話、毎回聞くたびにもっともらしいと思いながら、つい懐疑的になってしまいます・・・



このあと、カミさんと昼食をどうしようと迷っていたところ、ふいに発見したのが養源院の南に

鎮座する後白河天皇陵。

こんな場所にあったとは知らなかった。





「大天狗」「策士」のイメージが強く、多くの武士たちを手玉に取った後白河院は、乱世の

政治家としてはなかなかの腕を持ち、ドラマではヒールとして描かれる場合が多いですが、

その一方で、庶民と交流し、彼らの間で流行した歌謡「今様」を愛し、

かの「梁塵秘抄」を編むなど、文化面においても優れた足跡を残しています。

歴代天皇の中でも、個人的にとても興味をひかれる人物の一人ですね。



ここから、タクシーを拾って、平清盛ゆかりの六波羅蜜寺へ向かいます。

お目当ては、六波羅殿と呼ばれた平清盛像とここの開基者である空也上人像。

国宝ではありませんが、これらも必ず歴史の教科書や便覧に乗っている超有名な像。







ふたつの像とも、本堂左手奥にある宝物館で見ることが出来ます。

経巻を読む僧形の清盛は原寸大で、まるで生きているかのようなリアル感があります。

一方の、口から6体の阿弥陀仏を吐き出している空也上人像は意外と小さかったのですが、

「南無阿弥陀仏」と唱える様子をこのようにカリカチュアする仏師・康勝(運慶の息子)の

感性に脱帽です。

それと意外だったのは、その展示棚に横に井伊(兵部少輔)直政の坐像があったこと。

気になって宝物館のスタッフに伺ってみると、かつて寺内に彦根井伊家二代目当主であった

井伊直孝(直政の次男)が建立した堂宇があり、そこに祀られた像ではないかとのことでした。

佳境を迎えている『おんな城主直虎』で、若き日の直政こと万千代を菅田将暉がイイ感じで

演じていて(ちょっと漫画チックに)、最初から彼を主人公にすればよかったのにと今更ながら

思うわけですが、意外な場所に意外な縁があるものですね。


ここからは建仁寺方向へ、しばらく街歩きを愉しみます。

お腹もそろそろ空いてきた。

すると、カミさんが雰囲気のいいカフェを見つけたのでそちらでランチを。

昔バーかスナックだったような雰囲気のレトロなお店で、丁寧に作られたオムライスを

いただく。食後のアイスレモネードも天然レモンの味が疲れた体に染みて美味しかった。




お店が面した東西の路地は、別名「六道之辻」。

正面にそれを示す石柱が立っていました。




この付近は平安京の葬送地「鳥辺野(とりべの)」に入り口にあたり、

この道は、かつて此岸と彼岸、つまり、この世のあの世の境界だったそうです。

この日は訪れませんでしたが、この石柱の左(東)方向にある「六道珍皇寺」には有名な

閻魔像があり、嵯峨天皇時代の能吏して知られる小野篁がこの世とあの世を往来していた

という伝説の井戸が残る寺。これは、異次元を結ぶ特異点か?

京都でも有名なミステリースポットの一つですね。



ここから、5分ほど北へ歩くと、この日の最終目的地の建仁寺へ到着。

かの栄西が建立した臨済宗建仁寺派の大本山です。









あまりに有名な俵屋宗達の風神雷神図(これは陶板複製)。

先の特別展覧会「国宝」にも、先日まで展示されていました。

これを見ていつも思い出すのが、風邪薬のCM(昭和だよ、それ)。








書院の奥に実物の(たぶん)、風神雷神図が。



ここからはお庭の写真をどうぞ。

















石庭といい、苔むした中庭といい、禅寺の庭を見ていると、心洗われる思いがします。

なかなか手が付けられませんが、第二尾張荘の中庭もこんな風な空間にしたいなあ・・・

といつも思います。



今回の日帰り旅はこれまで。

気が付けば3時を過ぎており、慌ててタクシーを拾って京都駅へ戻ります。

自宅に着いたのが5時半。何とか長女の習い事には間に合った・・・

ゆっくり土産を選ぶことができなくて残念。


子ども連れだと、着いた途端に退屈しだし、なんだかんだと文句を言って、

なかなか思うに任せませんが、夫婦だけだと目的が明快な分、濃密な観光が可能

問題は、子どもたちの都合に合わせて、夕方早めに帰宅する必要があること。

京都はライトアップによる夜間拝観も多いので、9時近くまで寺社めぐりした後に

新幹線で名古屋に戻ってくることも十分できるのですが、

もう少し子どもたちが大きくなるまではそれは難しいでしょうね。


今シーズンは、紅葉が深まったタイミングで、もう一度訪れたいなあ・・・と思っています。

みなさんも、これから秋が日増しに深まる京都へどうぞ。




告知!

久しぶりに、中日新聞主催の就職フェア

に参加します。



「看護師・薬剤師・介護職・医療者

     のための大就職フェア」



日時  平成29年11月12日(日) 
     11:00~16:00
     


会場  名駅・ウインクあいち6・7F



今回募集するのは、以下の3職種。


①介護職員 若干名
  (来春新卒も可)


②併設デイサービスセンター・
  生活相談員(採用当初はDS介護
  職員との兼務)

③看護職員(特養。オンコールあり)



ご来場を心よりお待ちしています!


   



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