社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘

愛知県名古屋市守山区にある『社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘』のブログ


『西郷(せご)どん』第一話、


      けっこう良かったですね。





昨日の帰宅後、ようやくちゃんと視聴することが出来ました。

7日日曜ののオンエアの夜は、残念ながら宿直で、休憩室にある画面の小さな

旧型テレビで途切れ途切れみたので、これがようやくまともな形での視聴になります。


第一話「薩摩のやっせんぼ」は、少年時代の西郷隆盛(当時、小吉と名乗った)

と彼を取り巻く近所の幼い友人たち(のちの誠忠組の面々)を巡る物語を軸に、

あえて史実を無視して西郷の生涯の師となる島津斉彬との出会いを前倒して

描いていました。

南国らしい明るい陽光が印象深い映像の中で、はつらつとした薩摩の稚児たちの

躍動が描かれ、世界のケン・ワタナベが演じる斉彬も実にカッコ良かった。

昨晩は、未視聴だった娘も息子もテレビの前に座らせて、家族全員で見たのですが、

あらかじめ見ていた「薩摩おごじょ」の末裔であるカミさんは、とても面白かったと高評価。

ただ、ここが彼女らしいのですが、不倫騒動があったにもかかわらず、

世界のケン・ワタナベはこんなにカッコよく活躍して、同じく不倫騒動に見舞われた

斎藤由貴が降板とは一体どういうこと?男と女で扱いが違うのは納得できないと

申しておりました(^_^.)

こういうところが、さすがは薩摩おごじょですなあ・・・


さて、アバンタイトルは、上野公園に建立された高村光雲作の西郷像の除幕式

からスタート。そして、黒木華演ずる西郷未亡人糸が

「だんなさまは、こんなお人ではなかった」

といって同席した弟の西郷従道を困らせた有名なエピソードが描かれました。

確かにあの西郷像は鈴木亮平とはまったく似ていません。それに、参考にした

有名なキヨッソーネによる肖像画とも似ていません。もともと仏師だった光雲による

この銅像は、西洋的な写実性とは違ってディフォルメが強すぎたかもしれません。

関ジャニの演技派・錦戸君演ずる従道は、ちょっとやせ過ぎかな?

かつて、日テレ年末時代劇SP『田原坂』では西郷輝彦が、大河ドラマ『翔ぶが如く』

では緒方直人が好演しましたが、さて今回はどのような西郷従道となるか、

楽しみにしましょう。

続いて始まるOPは、一切CGに頼らず、流行りのドローンを駆使して撮影された

桜島や奄美地方など、鹿児島各地の美しい自然と、人物たちで構成され、

素晴らしい仕上がり。

現在ドラマや映画で活躍中の女流作曲家である富貴晴美によるスコアは、

マーチ風のとても覚えやすい曲調で、明るく美しい映像ともよくマッチしていました。

かつての『翔ぶが如く』の音楽は、現代音楽家の一柳彗によるものでしたが、

前衛的な作品を得意とした一柳氏のテーマ曲は重厚さはありましたが、親しみ

やすさといった点ではちょっと万人受けではなかったと思うので、

今回のテーマ曲の方がきっと多くの人に親しまれるでしょう。


あれこれ書いているとキリがありませんが、いきなり青年時代から始まった

翔ぶが如く』と比べ、少年時代からはじまる今回の『西郷どん』は、

まるでジュブナイルのような感じでウチの子どもたちにとっても見易く、

狙いは大成功だったでしょうね。

小吉役の渡邉蒼くんの自然体の演技はこちらがもらい泣きするほど

素晴らしかったですし、子役も含め、皆が難しい薩摩方言に果敢に挑戦している

のも良かった。

一部ドラマウオッチャーのレビューを見ると、「薩摩方言がわかりにくかった、

字幕をつけろ」みたいに書いてましたが、アホちゃうか。

私が小学4年生から5年生にかけて夢中になった名作大河ドラマ『獅子の時代』

でも、加藤剛たちが薩摩方言でセリフを話していましたが、ちゃんとその話し方の

ニュアンスとドラマ上の文脈で何を言っているかはわかりましたし、

字幕なしでも全く困らなかった。

鹿児島の血を引きながら愛知県生まれで薩摩方言を知らないカミさんも、

今回の薩摩方言のセリフはちゃんとわかったといってましたし、

何でこれに字幕がいるの?と不思議がってましたから、

記事を書いた件のドラマウオッチャー氏は、こうしたドラマを見るための基礎的な

素養がいささか欠けてませんか?と思ってしまいました。

それはさておき、第一話で描かれた「妙円寺詣り」にからめて、西郷少年最大の

痛恨事だった右腕の負傷を描き、刀が握れなくなり絶望する彼を、英邁の誉れ高き

世継ぎの斉彬がさっそうと登場して励ますというドラマの構造は実にすばらしい。

史実とは違いますが、虚構である歴史ドラマとして、こういう描き方は個人的には

許容範囲であり、むしろ好ましいくらい。今後の期待値がいやでも高まるものである

と感じました。

また、斉彬と小吉たちをつなぐ小道具としてカステラの包み紙が巧く使われて、

これにより、古くから西洋と交易が行われ、16世紀のポルトガルの地図にも

その地名が記されている鹿児島(これは史実)の置かれた地政学的状況と、

当時から西洋を意識していた薩摩国独特の雄大な世界観がちゃんと描かれ、

ここも実にポイントが高いです。

ちなみに、昨年の夏休みに地元の児童を集めて撮影されたという「妙円寺詣り」は

圧巻でしたが、このルーツとなった関ヶ原合戦における島津義弘らの有名な退却戦

については、鹿児島県出水市出身の作家・歴史家で、戦国・維新期の薩摩の歴史に

関する多数の著作がある桐野作人氏による『関ヶ原 島津の退き口』(学研M文庫)

ぜひお読みください。

これは名著です。

また、気が付かれたかどうかわかりませんが、妙円寺に参詣にやってくる西郷終生の

政敵である島津久光に、ちょっとした遊びが。

騎乗の久光がかぶる兜の前立てが、きつねになっています。

これは、久光を描いた司馬遼太郎さんの短編『きつね馬』を意識したモノでしょうね。

こうしたスタッフのこだわったディテールを見つけるのも、また楽しい見方ですね。

ただ、彼はこの時代、まだ忠教(ただゆき)と名乗っていたはずで、

以前の『篤姫』ではちゃんとそう描かれてましたが、ここは分かりやすさを重視した

改変でしょう。



そんなわけで、いくらでも文章が書けてしまうほど、すっかり『西郷どん』ハマって

しまったヨンマルパパ。

だって、好きなんだもん(^^)

かつての『八重の桜』の再来とばかり、毎週気になることや知っておいてほしいこと

について、あれこれ書いていきたいと思っております。

そして、タイトルはズバリ、「敬・天・愛・人~『西郷どん』」としました。

これにともなって、先日書いた記事もその第0回に位置付け直しています。

ぜひ、視聴のお伴にしていただき、最後まで『西郷どん』を見届けていただけると

幸いです。

それでは、次回、いよいよ本格的に鈴木西郷が登場する第二話「立派なお侍」

でおめにかかりましょう。

残念ながら第一話を見逃したという方は、13日土曜午後の再放送を要チェック!



チェスト!!




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敬・天・愛・人~『西郷どん』♯1「薩摩のやっせんぼ」

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