社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘

愛知県名古屋市守山区にある『社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘』のブログ

29
2017-09

大・政・奉・還

投稿時間 : 14時00分00秒




昨日は宿直明け。疲労した身体を引きずり金山駅界隈の立ち飲み屋で軽く一杯ひっかけて

から帰宅すると、かなり前に予約してあったメガハウスの新作「コスモゼロ」が届いていた。

知らない方のために一応説明しておくと、このコスモゼロは、名作アニメ『宇宙戦艦ヤマト』

に登場する艦載戦闘機。正式名は<零式宇宙艦上戦闘機>といい、松本零士とスタジオぬえ

の合作で誕生した鋭角的なデザイン(実は、モデルになったゼロ戦の機体の前後を逆にして

デザインされている)は今も古びず、第一作のリブート『~2199』にも細部が現代的に

リファインされて登場し、主人公・古代進の乗機として旧作以上の活躍を見せている。

私が小学生時分から40年来大好きな機体で、出来のいい完成品がずっと欲しかった(バン

ダイのプラモデルは一応買ったが、組んでいる時間がない・・・)。

ヤマト後甲板に装備されたカタパルトから射出されるという設定で、今回リリースされた

メガハウスの「2199版」には、そのカタパルトを象ったディスプレイ台が附属している

のがイカす。

夕食に美味しいギョーザ鍋をつついたあと、芋焼酎を呑みつつ、コイツの美しい機体を

「カッコいいなあ」と愛でながら(←変態)、21時からの各局ニュース番組を順番に視聴

それにしても、「政界において一寸先は闇」「まさかという坂がある」とは良くいったもので、

長年政治取材を担当してきた記者たちにとっても、今回の「政界再編」のうねりは、

想像をはるかに超えるものらしい。

ここからは、日本史愛好者としての視点で書いていく。

島国である我が国は、外圧もしくは、海外情勢のドラスティックな変化の影響で国内の

政治体制が大きく変動することを古代から繰り返してきた。古くは大陸情勢の変化に伴う

壬申の乱がそうであり、鎌倉幕府崩壊のきっかけの一つになった二度の「元寇」、

近代の入り口においては黒船来航による幕末の争乱がそれにあたる。

そして、現在の世界情勢が近年まれに見る激動期であることは今更説明するまでもない。

幕末期においては、260年続いた徳川幕府がその権威を徐々に衰退させていき、

最終的には局面打開のための奇策として、15代将軍慶喜による「大政奉還」へ至る。

これは、慶喜が「恭しく朝廷に政権を返上いたします」というものではなく、武力倒幕を策

する薩長勢力およびシンパの公家勢力へのカウンターとして繰り出された側面があり、

倒そうとしていた幕府がなくなってしまえば討幕派は窮するし、さらに幕府機構と

慶喜抜きに政権運営などできないというだろうという慶喜側の読みが前提にあった。

しかし、西郷・大久保ら討幕側も負けてはおらず、王政復古のクーデターを起こして

慶喜や会津・桑名勢力をパージ、さらに江戸薩摩藩邸焼き討ち事件へと至る挑発行動

を繰り返し、その結果として生起したのが、戊辰戦争の発端となる「鳥羽伏見の戦い」

である。

今回、某党のM代表の行った一手は、彼の立場といい、その置かれた状況といい、

意外性といい、またタイミングといい、慶喜の大政奉還に似ている。

与党もさすがにこれには驚いたらしいが、果たしてその思惑通りにことは運ぶかどうか。

結果として慶喜は朝敵の汚名を被ることになり、鳥羽伏見の敗戦後、一気に戦意を喪失し、

戦争責任をすべて会津・桑名になすりつけるようにして恭順姿勢を取り、幕府勢力は

瓦解していく。

慶喜もM代表も、政局の潮目を見る目は確かで、決断も素早かった。しかし、

「策士策に溺れる」のたとえもあり、この起死回生の一手が最後まで奏功するかは歴史が

判断することである。

そしてそれは、同じく潮目を見逃さずに解散に踏み切った総理サイドも同様である。






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28
2017-09

権・力・闘・争

投稿時間 : 14時00分00秒





先月末より公開され、大ヒットとなっている映画『関ヶ原』を鑑賞した東京大学史料編纂所・

本郷和人教授が、ネット上で連載中の自身の歴史エッセイに面白いことを書いておられた。

映画の内容は大変良かったとした上で、映画に登場する福島正則ら、官僚派の石田三成と

対立する武断派大名たちの描かれ方があまりにヤンキーチックだというのである。

確かに私もそう思った。槍を脇に抱えて走る彼ら七将たちはほとんど愚連隊である。

この時代の武将たちは、行儀よく飼い慣らされた江戸期の大名とは別人種といっていい

ほどの蛮性を有していたといい、その気風は元禄期あたりまで残っていたというから、

映画の中での彼らの描かれ方(秀頼へ忠誠を誓う場面での行儀作法をわきまえない乱行

ぶりには、思わず笑ってしまった)は、ある意味でリアルといえよう。

かつてのTBSドラマ版では、福島正則を丹波哲郎、加藤清正を藤岡弘(現・藤岡弘、)

が演じており、いかにも豪放磊落な直情型の武将という描かれ方だったが、さすがは俳優

としての存在感も際立ち、十分威厳を感じさせるものだった(私は、上方での三成挙兵の報を

受けた上州小山の評定で、丹波正則が真っ先に森繁家康に「お味方申す!」と宣言する

シーンが好き。それ以外にも、彼が演じる福島正則はいかにもの「丹波節」が炸裂なのだ)。

一方の映画版では、TEAM NACSの音尾琢真が福島役であり、他の武将たちも無名に

近い俳優陣が演じている分、何やら得体の知れないエネルギッシュさ、獰猛な恐ろしさを

感じるが、武将らしい風格はあまり感じられなかった。

だが、本郷先生は、昨年発見された福島・加藤らと同じ「賤ヶ岳七本槍」の一人である

脇坂安治への秀吉からの度重なる訓令書簡を例に挙げて、秀吉は彼ら子飼いの武将たち

に軍人としての戦場での槍働きばかりではなく、行政官としての実務もしっかりこなすように

たびたび指導していたはずだといい、その期待に応えたからこそ、

彼らは大名として引き上げられたと説いておられ、ゆえに映画における福島らの

「戦国ヤンキーぶり」に違和感を感じられたのだろう。

福島も加藤も、秀吉の生母・なか(大政所)の身内だったために抜擢されたと考えられがち

であるが、むろん、一族郎党が少なかった秀吉にとってそうした要素はゼロではないにしろ、

福島正則は関ヶ原合戦当時、尾張の拠点・清洲城主であり、

加藤清正は南に薩摩を抱え、そもそも難治の地であった肥後(前任者の佐々成政は統治

に失敗し、秀吉より死を賜っている)を任されて築城や治水に手腕を発揮しており、

ただの猪武者ではなかった

彼等は策謀家の徳川家康に籠絡され、秀吉の遺児秀頼にとって不利な行動をとってしまった

と捉えられがちであるが、本郷先生は福島の判断はポスト秀吉時代における自家の生き残り

をかけた彼なりの賢明な判断として、「計算ずく」で家康側(つまり東軍)に加担したと考えて

おられるようだ。至極妥当な見方であろう。



さて、ここ数日の国政の動きを見ていると、近年見ない激震ぶりといっていい。

考えられない禁じ手まで飛び出し、今後も予断を許さない情勢だ。

中央政界の覇権をめぐる熾烈な権力闘争。

潮目を見て「大義なき」解散を決めた与党も、その与党から野合と非難されようが、なりふり

構わない振る舞いっぷりを見せる野党も、同じ穴のムジナであり、これが政治の世界である。

中央の対立構造は、そのまま地方にも飛び火し、新たな対立構造を作り出す。

まさに日本を東西両陣営にわけて、全国各地で争われた関ヶ原合戦のようだという私の

たとえ話も、あながち間違ってはいないであろう。

衆院解散の本日から選挙当日まで、今後ひと波乱もふた波乱もありそうである。

政治家たちが自らの生き残りをかけて右往左往する中、

いずれの陣営が石田三成で徳川家康なのか、誰が福島正則の役を担い、小早川秀秋の

ように土壇場での裏切り者が出るのか、また、最期の刻まで政治家としての筋を通し続ける

大谷吉継のごとき人物が果たして居るのかどうか。実に興味は尽きない。


今も『関ヶ原』が日本人の興味を引くのは、現代政治の世界にも通ずるそうした人間模様が

生き生きと描かれているからであり、陳腐な言い方になってしまうが、そういう意味でわれわれ

日本人は400年以上まるで変わっていないということかもしれない。





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26
2017-09

生・残・戦・術

投稿時間 : 18時00分00秒



日曜夜、朝からの子どもの運動会行事で疲れ切っていた私は、この日プレミアムバンダイより

デリバリーされてきた超合金メカゴジラ(生頼範義ポスターVer.)とバンダイ・S.H.モンスター

アーツの平成ゴジラをご覧の様に対峙(劇中で実現しなかった夢の対決!)させ、

これを肴にボーっと酒を呑んでいた(←アホ)。ちなみにこのメカゴジラ、なんと3機のメカから

なる変形合体ロボなのだ!


ちょうどそのころ、我が国の中枢たる永田町界隈では陰謀策謀が入り乱れ、怪情報が飛び交い、

国会のセンセイ方が自分たちの生き残りをかけて右往左往し、あるいは密議を凝らしていたに

違いない。

そして、明くる25日の月曜日は、選挙をめぐる与野党のセンセイ方の去就がつぎつぎに報じ

られ、また、某長州出身総理のソレをはじめとする、まるで「取ってつけたような」決意表明の

空疎言辞がテレビから垂れ流されいて、正直辟易した。

まあ、いいたいことはイロイロとあるが、それはこの場ではやめておこう。


これからはじまる約一カ月の選挙戦において、全国各地で様々な人間悲劇もしくは人間喜劇が

展開されることだろう。

国や世界の行方が彼等の第一義ではなく、自分たちの生存こそが全て。

苛酷な生存競争のために、なりふり構わないありとあらゆる戦術が総動員される。

与党も野党も、そこに仁義や礼節や節操は、一切無い。

テレビ桟敷の見世物としては最高に面白いが、その一方で選挙民としては、そんなセンセイ方

の姿を目の当たりにして、果たしてわれわれは、この国の未来への「希望」とやらを抱けるもの

だろうか。



誰が味方で誰が敵か。そして、最後に誰が裏切るのか。

まるで「関ヶ原合戦」みたいなものですな(^_^.)





そういえば、以前こんな記事、書いたっけ・・・(^_^.)






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