社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘

愛知県名古屋市守山区にある『社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘』のブログ

20
2017-09

名・優・回・想

投稿時間 : 14時00分00秒

カテゴリー : ヨンマルパパのサブカル談義

ジャンル : 日記




今月の文春文庫の新刊『仲代達矢が語る日本映画黄金時代 完全版 』

実に面白い!おススメである。


もとは4年前にPHP新書から上梓されたものを大幅増補した「完全版」と銘打たれ、

時代劇研究家として戦後の映画や俳優に関する数々の名著がある春日太一氏が

聴き手となって、昭和を代表する名優の一人で、文化勲章受章者でもある仲代達矢が

まもなく85歳になる自らの人生を振り返った内容だが、それがそのまま、

戦後日本映画史になっているところが凄い。

さすがは、仲代達矢である。


世界のクロサワ(黒澤明)をはじめ、小林正樹、岡本喜八、市川崑、成瀬巳喜男、木下恵介、

山本薩夫、勅使河原宏、五社英雄といった邦画界を代表する名匠たちから、

自身を育んだ劇団俳優座の重鎮俳優たち、千田是也、小沢栄太郎、東野英二郎、

さらに、共に研鑽を積み時にしのぎを削った俳優座の役者たち、宇津井健、佐藤允、

佐藤慶、山崎努、平幹二郎といった人々から、

市川雷蔵、三船敏郎、勝新太郎、萬屋錦之介、小林桂樹、三國連太郎、丹波哲郎

といった昭和の個性的な映画スタアの面々、

あるいは高峰秀子、原節子、岩下志麻、夏目雅子ら、銀幕を華やかに彩った名女優

たちがつぎつぎに登場してくる。

どの人物のどのエピソードも、今の時代からすれば豪快、規格外であり(男女問わず)、

映画界、演劇界と通じて、昭和という時代が持っていたエネルギーの強さを感じさせる。

それと比べ、平成の世はなんだかせせこましくなり、こじんまりとし、何事も不寛容であり、

それがゆえにつまらなくなってしまったとも感じる。

それが時代の趨勢かもしれないが、どこか一抹の寂しさを覚えるのは私だけではない

はずだ。


映画の話題以外にも、中学一年で終戦を迎えた当時の過酷な生活もふれており、

親戚の女の子の手を引いて空襲の中を必死に逃げ惑い、どうにか逃げおおせたと思ったら、

彼が掴んでいたのは女の子の腕だけだった・・・といった凄まじい体験(『この世界の片隅で』

にも似たような場面がある)についても語っている。

俳優としての彼の佇まいに何処となく漂う虚無感、寂寥感は、父親を喪い、貧苦の中を生き、

過酷な戦争体験を経たがゆえのものであったろうと改めて知る思いだった。


本書は、冒頭で述べたとおり、俳優・仲代達矢が自分の人生を通して語る戦後日本映画史

だが、同時に昭和から平成のこんにちまでつづく大きな括りでの戦後史としても読むことが

出来る。

あの時代に生まれ、そこであったことを目に焼き付けて生きてきた仲代と同世代の人々は、

いま、介護保険サービスの利用者層の中心となっている。

この世代の人々が生きてきた時代の空気を知る上でも、ぜひ若い世代の人々に読んで

もらいたい一冊だ。




追記: 子どもだった私がはじめて彼を意識した映画『二百三高地』について、全く語られていない

のは残念。どういう心境で「軍神」乃木希典を演じる仕事を受けたのか、興味があったが・・・







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19
2017-09

敬・老・台・風

投稿時間 : 14時00分00秒




敬老の日を含んだ、今回の三連休。


思わぬ台風18号の襲来に、日本中、もうテンヤワンヤ。

今回の台風はかなりの大型で、各地に大きな爪痕を残しました。

被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。


さて、第二尾張荘といえば、ここ半月間にわたって準備してきた御家族様

を招待しての敬老祝賀会が中止に。

職員だけで、こじんまりと祝賀行事は行いましたが、ふだんの敬老会とは

スケール感が違う。実に残念。



ちなみに私的には、この日のために、施設内の普段なかなか手が入れられない箇所の

補修・清掃に明け暮れました。

特にこの時期気になるのが、冷温水式空調機のファンコイルユニット(各所の吹き出し口)

の汚れ。温度差などで結露しやすく、小さなホコリと合わさって、カビ発生の温床になる場所。

それを一台一台、丁寧に水拭き掃除。ホント、先週一週間は、各階食堂スペースの

ファンコイル清掃をずっとやっていました。

脚立に登り、ずっと上を向いての作業で、首や肩が痛いこと痛いこと。

埃は降ってくるし、目に見えないカビは吸い込むし、もうそれはそれは過酷な一週間でしたが、

御家族がご利用者のみなさんと一緒に祝い膳を召し上がる食堂を少しでもキレイにしようと

私も必死でした。

それなのに、ああそれなのに・・・

台風18号のせいで、敬老会自体が飛んじまったぜ(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

それでも、これきっかけに各所の修繕作業が進んだのはよかった。

以前紹介した3Fなのはな食堂の天井も貼り換え、照明器具も最新のLEDになりましたし、

たんぽぽ食堂には大型テレビを収納する壁掛け台が完成しました!!



ご覧の様に、上を向いての作業は実にタイヘンです。

お疲れ様でした!!




そして、今朝は台風一過。

出勤してみると、となりの尾張荘では、銀杏の大木が折れて大変なことに。





構内道路を塞いでしまったので、前夜宿直だったケアハウスのTくんが 、ご利用者と

一緒にチェーンソーで撤去したのだそうです。

朝早くからお疲れ様です!!




二股に分かれた部分から、台風の風にあおられて割けてしまったようです。



台風が過ぎ去った後は、このように上天気。

太陽の輝きは眩しく、まるで夏のようでした。



ちなみに、わが第二尾張荘の台風被害は、毎回恒例の、掃き出し窓から一部南面居室

への浸水。先週末、防水対策を可能な限りやったんですけど、バリアフリー設計の

サッシとバルコニーの構造上、この改善はなかなか難しく、今いろいろな業者さんを

巻き込んで対策を協議中。


もう、台風はこれ以上ごめんですね・・・



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18
2017-09

美・酒・呑・達

投稿時間 : 18時00分00秒




唐突な話題で恐縮だが、みなさん、BSフジで不定期放送されている『美しき酒呑みたち』

なる番組を御存じだろうか?

俳優の新井浩文がナビゲーター役を務め、ゲストと地方の酒場に入って、

地元の旨い肴をアテに酒を飲みながら語るというだけの番組なのだが、

某放浪酒場番組に感じられるような気取りが微塵も無く、新井本人もゲストもかなり素に

近い状態で酔っ払っている(ヤル気があるのか無いのかわからない)のに、

見ていて何だかとっても清々しい気分になってくるという、不思議な魅力にあふれた番組

である(^^)

実は結構カルトな人気があって、DVDにまでなっているらしい。

昨晩、台風18号が刻々と接近する中(台風ネタは明日UP予定)、カミさんがたまたま

夕方に放送された2時間SPを録画していたので、私も芋焼酎片手に一緒にそれを見た

のだが、舞台が先月家族旅行で行ったばかりの広島・宮島だったこともあって、

つい見入ってしまった。

ゲストは、妻夫木聡、水原希子、そして大根仁監督。

なんのことはない、新井が現在出演している公開話題作の関係者という、絵に描いたような

タイアップ企画だったが、広島名産の焼き牡蠣がとにかく旨そうだし、また、家族で舌鼓を

打った広島焼もこれまた実に旨そうで、カミさん共々、またまた広島へ行きたくなってしまった。



それはともかく、一昨日の土曜日は久しぶりに生活相談員時代の友人たちとの呑み会があり、

私は午後、守山郷土史研究会の例会参加後の雨の中、われわれが常日頃「ゼロ次会」

と称する前呑み会」合流したのだが、場所は私的にはこれまであまり来たことが無かった

円頓寺(えんどうじ)商店街の一角ある立ち呑み屋さんで、これがまた実にイイ感じの酒場

だったのだ(残念ながら、画像無し)。



むろん、三英傑もこのように鎮座(^^)。

信長。



秀吉。



そして、家康だが、なぜに「しかみ像」?






今やナゴヤでもっとも著名かつ多国籍的な商店街となった大須商店街と比べ、

昭和の空気感が濃厚な円頓寺は、近年開発ラッシュが続く名古屋駅にほど近いながら、

未だ発展途上な雰囲気が漂い、また、名古屋台地の縁(へり)の下に位置し、「清洲越し」以来

の古い街並みの痕跡もあちらこちらにあって、実に素晴らしい場所なのである。




そうした立地にあるその酒場は、酒も肴も旨く、店員さんも他のお客さんたちの雰囲気も良くて、

店そのものの魅力だけではない、円頓寺界隈という周辺環境も含めて、

呑み人の気分を高揚させる何かが確実にあり、予想以上に大変愉快なひと時となった。

ロードサイドの居酒屋風チェーン店では絶対にこうはいかないだろう。

私にとって酒を呑むというのは、単に酩酊するためにアルコールを喉に流し込めばよいと

いうものではなく、それなりに崇高な行為であり、どんな場所でどんな種類の酒をどんな肴で

誰と愉しむかといった、場面設定の一工夫がとても大切だと思っている。

だから、この日の宵の呑み会は、われら名もなき「美しき酒呑みたち」にとって、

まさに相応しいシチュエーションだったと思えるのだ。


しばらく酒とおしゃべりを愉しんだ後、一次会会場である近くの味仙さん(台湾料理の名店ですね)

へ移動。





名物(というより、私の大好物)の「青菜炒め」をはじめ、こちらもむろん旨かったのだが、

この日の気分で本音を言えば、もっとさっきの立ち呑み屋でグダグダしたかったです(^○^)


幹事のSさん、近いうちに、円頓寺、また行きましょう!

できれば、秋の月が夜空に輝く美しい夜に、ネ。






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