社会福祉法人 愛知玉葉会 第二尾張荘

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さらに先回からのつづきを。

例の復興担当大臣の発言に関連し、昨日、源平時代の大鎧を飾りながら思い出したこと

があったので、それについて書きたい。


かつて、通常は年一本単位で製作されていたNHK大河ドラマが、変則的に編成された

時期があった。

その嚆矢となったが、江戸時代初期の琉球王国を舞台にした『琉球の風』(原作/陳舜臣 

平成5年1月~6月放映)であり、薩摩による琉球支配へ至る経緯を描いた異色作だった。

それに続いたのが、東北出身の直木賞作家・高橋克彦の同名描き下ろし小説を原作とする

『炎(ほむら)立つ』(平成5年7月~翌年3月まで)という作品で、

南の琉球から一転、中央とは異なる文化圏を築いてきた東北地方を舞台に、ドラマ冒頭で

アーバンタイトル的に描かれる初代征夷大将軍・坂上田村麻呂による蝦夷の頭目アテルイ

征伐から、奥州藤原氏の滅亡までの長い時間軸を網羅する全三部構成の大作だった

大作映画『天と地と』撮影中に急性白血病を患った渡辺謙のドラマ復帰作であり、

彼は第一部の主人公で奥州藤原氏初代・藤原清衡の父親で、俘囚と中央から蔑視された

奥州の豪族・安倍氏に荷担する地方官吏・藤原経清と、第三部の主人公で、鎌倉幕府を

開いた源頼朝に攻め滅ぼされる奥州藤原氏最後の当主・泰衡の二役を演じたのだが、

前九年の役と後三年の役、さらに鎌倉幕府成立期に至るまで、常に中央政権から敵視され、

それゆえに翻弄される奥州の人々の辛酸を丹念に描いた作品として、私は原作小説もドラマも

(ついでに音楽も)大好きであった。

特に第一部は、今でも印象深く、歴史ドラマとして屈指の名作であると思う。

安倍氏の娘を妻に迎えた経清は、徐々に安倍一族の人々と縁を深めていくが、やがて、

奥州支配を目論む源氏の棟梁・源頼義・義家親子らと安倍氏との間で戦端が開かれ、

経清は安倍氏側に立って、源氏と戦うことになる。

戦局は当初、地の利を生かして安倍氏有利で運んだものの、ついには源氏の優勢な軍事力の

前に屈服し、安倍氏は滅亡。捕えられた経清は反乱者として、同じく捕虜となった自らの家臣に

錆びた刀で鋸引きされて処刑されるという悲惨な末路を辿るのである。

この経清処刑シーンは、原作小説を先に読んでいて展開はあらかじめ知ってはいたものの、

「さすがは『独眼竜政宗』の渡辺謙」という迫真の名演技で、それまで両者の間でいくさにならぬ

よう、安倍と源氏の懸け橋になろうと奮闘する経清の姿が十分描かれていただけに、

実にやりきれない顛末であり、涙無しでは見ることが出来なかったが、その一方で征服者たる

源頼義(名バイプレイヤーとして知られた名優・佐藤慶がさすがの存在感を見せた)の憎たらしさ

といったらなかった。

ちなみにいえば、このとき源氏に攻め滅ぼされた奥州安倍氏のルーツには諸説あるが、

この作品では、かつて蝦夷(えみし)とよばれた人々の末裔というニュアンスが込められていた。

なぜなら、ドラマ冒頭で描かれるアテルイとモレは、あえて、第一部に登場する安倍氏当主の

頼時とその弟・良照と同じ配役(里見浩太朗と塩見三省)になっていたからである(坂上田村麻呂

も、源頼義と同じ佐藤慶が演じた)。

余談だが、かの長州出身の総理大臣は、かつて自身のルーツがこの奥州安倍氏につながると

発言したことがあったと記憶するが、果たして本当だろうか。

それはともかくとして、前作の『琉球の風』およびこの『炎立つ』は、モティーフがマイナーゆえ

に成功作とは言い難いながら、中央政権の意向に翻弄され、時に蹂躙された人々

メンタリティと矜持をしっかり描こうとした志の高い意欲作であり、世界が混迷を深める今の時代

にこそ、改めて見直されるべき作品であるように思う。


歴史というものは、いうまでもなく、常に勝者が書き残すものであり、中央にその視座が据えられ

ている。

しかし、それでは真実はわからない。だからこそ、時に視点を転じて見てみる必要があると

思うのだが、両作品はそのことの大切さを、現代のわれわれに教えてくれているといって

いいだろう。



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少し、昨日の続きを。


「3・11」の被災地である東北地方への配慮無き失言によって、

更迭された人物に代わり、福島県選出の人物が新たな復興担当大臣に任命され、

昨日皇居における認証式を経て、その任に就いた。

記者会見によれば、自身も被災しており、誰よりも被災者の気持ちがわかると

この人物は語り、さらに前任者の失言を被災者の立場から強く非難したという。

被災地の内情を誰よりも知る人物であるのは確かであり、しっかりと被災地の人々に

寄り添って職務に当たってもらいたいと切に願うばかりだ。


さて、昨晩のニュースを見ていると、巨大官庁をバックに持たない復興担当大臣というポストは、

無任所の特命大臣と同様、数ある閣僚の中では軽量級とされ、多くは経験の乏しい初入閣の

人物が任命されるものであるらしい(新復興相もやはり初入閣である)。

そして、その多くは与党内の派閥人事によって順送りに決まっていくものであり、

その人物が与えられた職責を果たしうるかどうかについては、二の次になるのだという。

某アンカーマンは、「こうしたポストにこそ、重量級の人物を充てるべき」と語っていたが、

私もまさに同感だ。

それが難しければ、地域の風土を知悉し、人柄や識見、実行力に優れた人物が選定される

べきだと思うのだが、しかし残念ながら、今の世の中、いわゆる「大人の事情」というヤツが

はびこり、「適材適所」によって人事が行われることばかりではないのが実態である。

今回の失言事件は、そのことを何よりも雄弁に物語っているであろう。





さて、まもなく5月。

ということで、冒頭には、玄関フロアに昨日飾り付けた武者鎧飾りの画像を挙げた。

毎年飾るのが難しくて皆が手を出したがらないメインの大鎧を、

今年も、自称「法人一の甲冑好き」の私がディスプレイしたが、

見えないところでアレコレと工夫して、結構端正な感じに仕上がったと思っている。

まあ、自画自賛だ。

しかし、これこそ、「適材適所」といえるのでは無かろうか(^○^)



そして、ご覧のように、玄関先のモッコウバラが満開、良い季節になってきた。

これで決算作業が無ければ、この時期はホント、最高なんだけどネ(*^_^*)




あ、<リクナビ2018>の方でもちょこっとブログを書いていますので、

よろしければソチラもどうぞ。










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やはり、これは書いておかねばなるまい。


  「白河以北一山百文」


ということばがある。

起源ははっきりしないが、明治維新時の戊辰戦争のときに、奥羽越列藩同盟を結成して

新政府に抵抗した東北諸藩に攻め入った官軍将校の誰かが云ったとも、

明治新政府の高官が語ったことばともいわれる。

陸奥の玄関口・白河から北の東北の地は、一山百文の値打ちしかない、という意味であり、

賊軍となった東北諸藩に対する中央政府の蔑視の考えが色濃く反映されたことばとされ、

賊軍となった南部藩家老の家に生まれ、平民宰相と呼ばれた大正期を代表する政治家

であった原敬は、藩閥政治家達ともバランスをとって良好な関係を築いた人物だったが、

維新期の屈辱を終生忘れず、このことばから、自らを「一山(いちざん)」と号したという。


昨日、与党某派閥のパーティにおける「東北でよかった」という失言で復興担当大臣が

更迭された一件をニュースで知った際、私が真っ先に思い浮かべたのが、

この「白河以北一山百文」という、東北の人々にとって忘れがたいであろう、

心無い侮蔑のことばであった。

同じパーティに出席していた長州閥出身の某首相は、自身が任命した閣僚のこの失言に

対して即座に謝罪したが、野党のみならず、与党内部からも激しい非難が相次ぎ、

あっけなく更迭となったのである。

件の復興大臣は、これまでも数々の失言・暴言で世間を騒がせたものの、現内閣の高い

支持率を背景に辞任には至らなかったが、今回はさすがにアウトということなのだろう。

おそらく、彼の政治家としての生命もこれをもって終わったにちがいない。

関係ないかもしれないが、彼は佐賀出身であるという。

いうまでもなく、その先進的な工業力を背景とする軍備によって討幕戦で大きな役割を

果たしたのが肥前佐賀藩である。

上野の彰義隊を壊滅させたことに始まり、会津戦争では、藩士だけではなく、老幼婦女子が

立て籠もる会津若松城(鶴ヶ城)に対してアームストロング砲の砲弾を浴びせ続けたのが、

攻城軍に加わっていた佐賀藩砲兵隊だったとされる。

明治維新から来年で150年。

本人たちがどこまで自覚しているかはわからないが、かつて官軍側に立った人々の末裔

である彼らの意識下に、東北地方を軽侮する考えが未だに残っているのではないかと、

つい勘ぐってしまう。

こうした考えは何も明治以降に始まったのではなく、実は古くからあったものでもあるが、

「みちのく」と呼ばれた東北地方は、かつて大陸貿易の玄関口として富貴をほこり、

都に負けないほどの一大文化圏を築き上げた時代があり、決して後進地域ではなかった。

今から30年前、高校の修学旅行で平泉を訪れたとき、中尊寺の壮麗さ、毛越寺址の規模の

壮大さに息を呑んだ記憶が今も鮮明だが、栄華を極め、これほどの高い水準の文化圏を

築いた藤原氏も含め、時代ごとの中央政権によって東北は常に敵視され、時に攻め滅ぼされ、

虐げられた。

そして、以前「福・島・応・援」と題し、維新期の会津藩のことを書いたが、

その時の「勝者と敗者」の構図が現代にもそのまま残り、福島は戦後日本の原発推進という

現与党による当時の国策によって、首都圏の大電力を賄うために原発を受け入れざるをえな

かったという見方をする人もある。

また、そもそも寒冷地で決して稲作に適さない土地にも関わらず、それを中央政権に強いられ

たことに、歴史上たびたび悲惨な飢饉を体験した東北地方の悲劇があるということを、

司馬遼太郎さんは『街道をゆく』でたびたび書いておられる(現在は品種改良によって

克服されてはいるが)。

そのように、古代から今日に至るまで、東北を中央が苦しめ続けた歴史は今も変わっておらず、

「3・11」では原発事故によって多くの土地が汚染され、今も生まれ故郷に戻れない人々が

大勢苦しんでいるのである。

今回の閣僚の失言は愚かとしかいいようがなく、そうした経緯への配慮が明らかに欠けている

といわざるをえない。

結局、すでに述べたような、数百年あるいは1000年単位の長いスパンによる歴史観をもって

物事を見る目(歴史的センスといってもいい)を持たないがゆえの過ち、

ともいいうるかもしれない。

そして、そのような近視眼的で浅薄な歴史観しか持たぬ人物が与党の閣僚であり、

ときの政権を支えていると考えると、ちょっとこの国の行方が心配になってしまうのは、

おそらく、私だけではないだろう。




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