愛知県厚生農業協同組合連合会 足助病院

愛知県豊田市にある『愛知県厚生農業協同組合連合会 足助病院』のブログ

09
2010-02

「個人情報と連携」

投稿時間 : 10時20分00秒

カテゴリー : 院長日記

ジャンル : 日記

 「個人情報が大事だ」と言われてかなりの年月が経ちます.行政の対応はゆっくりでありましたが着実に施行されて,昨今では「個人情報保護法」に触れるからと言われて,小生の欲しい情報がなかなか入手しにくくなりました.カルテの中身は個人情報の塊ですから,その情報秘匿は重要な問題です.個人の住民基本台帳も大事な個人情報です.個人が特定できる属性が記載されたものは個人情報保護に値するものと考えられています.

しかし個人情報保護を前面に押し出しすぎると協同や連携に支障が出ます.例えば災害時に避難誘導するときに,どこに体の不自由な人が住んでいるのか早く解らなければ対応が遅れます.どこの誰が寝たきりであるとか,片麻痺であるとか,または認知症であるということは,まさに個人情報であり,保護されるべきものでしょう.しかしその情報が人助けには必要です.

以前,足助町時代の話.訪問看護を受けてみえる患者様のうち,独居で移動が困難な方,重い病気を持っている方の情報(住所,年齢,主たる病名など)を,いざというときに救急隊員の方の参考にしていただこうと重い,消防署の救急隊に毎月連絡していましたが,豊田市に合併してからは「個人情報保護」の観点からできなくなりました.(当然,患者様から情報を消防の救急隊へも連絡して良いとう承諾を得てからですが).

当院の一風景.病室に回診に行くと患者様の連れ合いと思われる人から「この人の病状はどうだね?」と良く聞かれます.そのように聞かれればサービス精神の旺盛な小生としては,詳細に説明をします.しかし,後でその連れ合いと思われる人は隣人であったということが良くあります.その後,小生は「この人の病状はどうだね?」と聞かれると,まず「貴方と患者さんとの関係は?」と聞くようになりました.また廊下で「同じ部落の○○さんが入院しているけど,病気の具合はどうですか?」と聞かれても「本人もしくは身内の人でないと話せない」といっていました.しかしなんとも味気ない気持ちが残りました.

ある程度の情報開示がないと助け合いはできないのです.それが人のつながりと考えます.個人情報の秘匿と開示の関係は利点と欠点とを考え,その地域,その人々の中で折り合いをつけて決定する問題と思います.一律の法律で決定するものではないでしょう.

こんなことを言っていると人権擁護団体からクレームが上がるかもしれませんが,個人情報を良く知る得る立場の医療人としては,知りえた情報をむやみに口外しないという節操が大事と考えています.ほど良く個人情報を開示して助け合いましょう.

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コメント(1)

旧OT at 2010-10-13 11:12:12

就活三年、やっと正式採用先がありました。足助のデイサービスのような通所です。愛知よりUターンの婦長さんで、足助、百年草を見習ってあんきなデイサービスを目指そうと思います。利用平均年齢も80以上の海沿いです。リハビリ課の皆様には海釣りどうですか?鯵です。皆様にお世話になり、勉強した事を生かそうと思います。ありがとうございました。

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