公益財団法人 住吉偕成会 住吉病院

甲府市の『公益財団法人 住吉偕成会 住吉病院 』の”エンパワメント”ブログ

27
2018-08

負けるもんか@2018

投稿時間 : 16時02分53秒

カテゴリー : メンタルヘルス

ジャンル : 指定なし

精神的困難の経験がある人が働くことを支援し始めた頃、「弱い人たちに労働を強いるなんて、あなたはなんてひどい人なんだ」といわれて悔しい思いをしました。

働いて元気になっている自分の勤務先での同僚と講演活動をした時に「まるでサーカスですね」といわれて、自分にがっかりしました。

配慮があれば働くことのできる人々と一緒に働くことを進めていこうとしたら、「病人ばかりかわいがらないで欲しい」といわれて、しょんぼりしました。

就労支援の方法論の違いから、スタッフが転職していき、つらい思いをしました。

地域スタッフの方々とのカンファレンスで「この人が働けると思う人いますか」といわれて、手を上げたら、私とご本人だけで、自分の非力を突きつけられました。

「いつか、きっと一緒に働きたい」と目標を同じくしていた仲間を失い、自分を責めました。

そんな中でも、少しずつ、私の周りでは障がいをお持ちの方の雇用が進んでいっているといわれました。

自分の法人が続けている障がい者雇用に関する取り組みに行政機関から感謝状をいただきました。

そうして、世の中はすこしずつ変化していっていると信じていました。

ですが、感謝状を出してくれた行政機関を含めて、多くの行政機関では障がい者雇用率のカウントが正規の手続きを経たものではなかったことを知り、むなしい思いをしました。

多くのメディアは働いている人々についての報道で「水増し」という表現で、数値をカウントする過程のルール違反を指摘しましたが、一人一人の働く人生がモノのように扱われているように感じられて、悲しい思いをしました。弊法人は、これからも「働いて元気になる」と決めた人への支援を続けていきます。


最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

21
2018-08

建築日記⑥

投稿時間 : 02時08分04秒

カテゴリー : メンタルヘルス

ジャンル : 指定なし

いよいよ建築工事も最終版を迎えました。お盆頃からはさしもの猛暑も若干やわらぎ、今月末の完成を目指して、日々建築会社の皆さまが頑張ってくださっています。

住吉偕成会のロゴマークのプレートも設置されました。気候的な理由から周囲の植え込みは若干遅れて植樹される予定です。

新しい建物はもうすぐ出来上がります。建物がきれいであっても、その中で提供されるサービスが旧態依然のものであってはならないと私たちは考えています。ここ数年、毎月第2・第4月曜日の夜には私が講師として「院長勉強会」として、精神疾患とリカバリー概念について学ぶ機会を続けてきていますが、看護部では新たに今年度から毎週ランチョンセミナーを開催して新しい精神科看護について学んでいます。

これらの「学ぶこと」と同時に、新病棟でのプログラムを考える多職種による部署を超えた委員会が活動して新病棟開設後のサービス提供内容について準備を重ねています。

もう一つ、法人全体の今後について方向性を決定していく「リカバリー期成会」第2期が会合を重ねています。第1期のリカバリー期成会による提言から、病床削減や訪問・地域支援の充実、さらに就労支援と法人での障害者雇用の拡大などがなされてきました。

第2期期成会では、あらたなチャレンジをしていこうという議論が重ねられてきており、間もなく新たな10年の法人の活動にむけた提言が理事長あてに提出される見込みです。期成会の討論の内容は会議室に掲示されており、法人関係者は誰でも、見ることが可能です。

新しい病棟の開設とともに弊法人は新たなチャレンジに向けた活動を進めていく予定です。山梨ならでは、住吉偕成会ならではの活動を通して

 ALL for RECOVERY すべてはリカバリーのために 
 RECOVERY for ALL すべての人にリカバリーを

をさらに伝えていけることができればうれしいと思っています。



最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

19
2018-08

よんもくWRAP@8月のお知らせ

投稿時間 : 15時37分18秒

カテゴリー : メンタルヘルス

ジャンル : 指定なし

8月のよんもくWRAPのお知らせです。WRAPとは元気回復行動プラン(WRAP=Wellness Recovery Action Plan)の略称で、アメリカ人のMary Ellen Copeland(メアリー・エレン・コープランド)さんが、精神的な困難を抱えている人たちとともに自身も苦しんでいた精神的な病いに対処して自らの主導権を失わずに元気を回復する方法を作ったことが原点です。



山梨で活動をしているWRAPファシリテーターの人々は毎月第4木曜日の夕方、弊病院ケアセンターで、WRAPのつどいを開催しています。

今月は8月23日(木) 18時20分~20時、住吉病院ケアセンターで行います。
今回は、”リカバリーに大切な5つのこと”から「学ぶこと」をテーマにして語り合う予定です。ご興味をお持ちの皆さま、よろしかったらお越しください。

参加費:200円+熊本地震災害カンパお願いします
※お菓子の持ち寄り大歓迎です

※詳しくは山梨の精神保健福祉を考える会のブログをご覧ください→https://yarimashoukai.blogspot.com/2018/08/wrap8.html

 


最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

18
2018-08

「水増し」報道について思うこと

投稿時間 : 22時29分09秒

カテゴリー : メンタルヘルス

ジャンル : 指定なし

昨日からネットに出回っている報道によると

 「国土交通省や総務省などの中央省庁が義務付けられた障害者の雇用割合を42年間に わたり水増しし、定められた目標を大幅に下回っていたとして、政府が調査を始めたことが16日、分かった」そうです。

 報道によれば、障害者雇用率の算定において、障害者手帳を持たない対象外の職員を算入する手法が使われ、国の雇用実態は公表している人数の半数を下回る可能性があり、1976年に身体障害者の雇用が義務化された当初から恒常的に行われていたということのようで、これまで国は企業や行政に障害者雇用率を設定して、企業が目標を達成できなければ、納付金などを徴収したり、悪質なものは企業名の公表なども行ってきました。ところが、報道が事実であれば民間からの反発・批判は必至と報じられています。

 さまざまな報道で「障害者雇用率の水増し」という文字が躍っています。不正を許さず、というマスメディアがもつ正義感の表れなのでしょう。ですが、ちょっと待って欲しいと私は思います。

水増しとは、三省堂大辞林では
①  水を加えて量を増やすこと。
②  実質はないのに見かけだけを増やすこと。 「経費を-して請求する」
とあり、予算の水増しや量の水増し、点数の水増しなどモノについての表現です。

 障害者雇用率の算定の問題の根底には、手続き上の不備があるにしろ、今現在疾患や困難を抱えて働いている生身の人間がいることを忘れてはいないでしょうか。
 今回、算定対象の運用でカウントされているとされるそれぞれの人が働いている人生は「実質がないのに見せかけだけ」なのでしょうか。人間が対象となる「雇用」について、「水増し」の表記は私にはつらい言い回しと感じられました。「雇用率算定の運用方法に誤りがある」ではだめだったのでしょうか。

 私の同僚にも病を持ち、しかし手帳を持つことを良しとしない、あるいはまた返上した仲間がいます。その人たちはもちろん弊法人の障害者雇用率には算定されていませんが、手帳を持っていても持っていなくても、同僚の働きや人生の価値が、いささかも変わらないと私は思っています。

 今、官公庁に勤めていて、制度に即した手続きによらないでカウントされていることが明らかになった、ひょっとして間接的に糾弾の視線にさらされかねない人たちに出会えたら、私は次のように想いを伝えたいです。

  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 
  
  あなた方が働いて、自分の人生の道のりを歩んでいる素晴らしさは、障害者
  雇用率のカウントとは何も関係ありません。あなた方が働いていることは、
  なにかの物差しで本物ではないと断じられるものではないし、誰かの座る席を
  あなたが不当に横取りしたわけでもなく、あなたの働いている価値が薄いもの
  であることも意味していません。

  みなさまのこれからの日々がより良いものでありますように。

  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 人をひとくくりにして、それぞれの人の仕事の内容ややりがいを問わないものとなりかねない「障害者雇用制度」について、もう一度自分に問い直さなくてはいけないと思いました。


最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

10
2018-08

ご家族のつどい@8月のお知らせ

投稿時間 : 08時00分55秒

カテゴリー : メンタルヘルス

ジャンル : 指定なし

毎月1回開催されているご家族のつどいですが、8月の開催をお知らせいたします。本年は3月からはLEAPアプローチを学ぶシリーズの4クール目となり、新たな気持ちで皆さまと学んできております。どうぞお気軽にご参加ください。

前回は共感とはどういうことなのかを行動に落とし込むための実践を学ぶ予定でしたが、台風のために急きょ内容を変更してフリートークとなりました。今回、あらためて学びを深めたいと思います。


お申し込み:ケアセンター宛にお電話を頂くか、ご本人さまを通じてお申し込みください。当日のご参加も歓迎しています。最近、インターネット情報や口コミなどでこの会をお知りになり、当院ご利用者様以外のご家族のお立場の方もいらっしゃるようになりましたが、もちろんご参加はOKです!
※ 最近、ご参加の方が増えてまいりましたので、当院ご利用者様以外のご家族の
   方は、事前にご一報いただけますと幸いです。


最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

08
2018-08

IPS援助付き雇用勉強会@8月のお知らせ

投稿時間 : 07時53分44秒

カテゴリー : メンタルヘルス

ジャンル : 指定なし

住吉病院とすみよし障がい者就業・生活支援センターでは、2008年よりIPS(Individual Placement and Support)モデルによる援助つき雇用に関する勉強会を開催しております。毎回いろいろな立場の方と学びを深めつつ、回数を重ねてきています。今回のシーズンは「サラ・スワンソン 、デボラ・ベッカー 著,  林 輝男 編集, 翻訳:IPS就労支援プログラム導入ガイド -精神障がい者の「働きたい」を支援するために 。星和書店」をみんなで読み、語り合う形式で開催してきましたが、7月でめでたく読破となり、次シーズンはまた新たに「ストレングスモデル」を読んでいくことになりました。

チャールズ・A・ラップ/リチャード・J・ゴスチャ著, 田中英樹 監訳
「ストレングスモデル[第3版]―リカバリー志向の精神保健福祉サービス」金剛出版

さて、広く精神障がいをお持ちの方への支援について学びなおすことのできるひと時をご一緒してまいりましたが、8月は、参加の皆様の懇親も兼ねて「タイピーエス(タイ料理店)での納涼会を企画しました。

タイピ-エス納涼会2018

日時:2018年8月28日(火) 18:30~

場所:タイ料理店 ソムタム
    山梨県甲府市国母7-10-11
    
https://tabelog.com/yamanashi/A1901/A190101/19006185/

会費:参加人数により調整します
※:おそれいりますが、準備の都合上、ご参加のお申し込みは8月16日までに
※:すみよし障がい者就業・生活支援センター中島/渡邊までご連絡ください
※:(連絡先は当ブログの下の方にお示ししております)。

通常の勉強会には参加されていないけれど、これから就労支援を学ぼうとお考えの方もお気軽にご参加下さい。所属先にこだわらず、リカバリーやストレングスモデルに興味のある支援のお仕事をお持ちの皆さまお誘い合わせのうえ、ご参加をお待ちしています。

お問い合わせは、すみよし就業・生活支援センター・中島/渡邊までご連絡下さい。連絡先はこちらをご覧ください→http://www.sumiyoshi-kaisei.jp/s-r-syougai-sien.html

山梨県が開設した就労支援のポータルサイト『はたらき甲斐net』「コラム」にて弊法人の「すみよし障がい者就業・生活支援センター」によるさまざまな活動の様子をご報告しております。是非、ご覧くださいhttp://www.hatarakikai.net


最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。