社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 

高知県宿毛市にある『社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 』のブログ

投稿時間 : 04時15分37秒

カテゴリー : 施設長の思うまま記

ジャンル : 医療コラム

2019/10/18

施設長 山本洋

10月14日朝5時30分普通に目が覚めた。今日は四回目の切腹。

 平成24年3月、25年6月,28年11月そして今日。最近食べると嘔吐することが頻回になっていた。今年の三月頃から調子が悪く検査を受けていた。

 3月にはPET、それを受けて4月の初めに上下の内視鏡検査、4月の末に造影CT検査、異常なし。それでも次第に嘔吐の回数が増える。

 8月始めに再度造影CT検査、血液検査を受けた。腫瘍マーカーが上昇しているが画像的には再発の証拠はなし。

 9月になって胃透視、やっと吻合部の狭窄が見つかった。画像を持参して医療センター受診。やっと内視鏡検査でも狭窄が分かった。しかし10月2日胃内視鏡下バルン拡張術を受けたが拡張せず、薬剤を使用することになるも効果無く、次第に食べられなくなった。10日に入院して遂に14日手術になった。
 前日の説明では、肝門部に腫瘤がある。膵臓癌の再発の可能性が高い。切除は困難と思われる。バイパス手術になります、との話。今迄の検査は何だったのかと思うが仕方ない。俎板の鯉の心境。

 昨日は良く眠れた。8時頃に麻酔科の先生が病室に来た、説明を受けるが、此方も麻酔科標榜医。全て解る。硬膜外麻酔をしっかりお願いする。6時からは水分も駄目、喉が乾くが仕方ない。今日は月曜日だが祭日。緊急枠の中で手術をしますと昨日説明があった。休みの日に気の毒と思うが、此方としたら早い方が有難いのでスタッフに感謝する。

 9時15分、手術室から呼ばれた。今日は担当看護師と二人で歩いて手術室へ行く。入り口で名前と手術の内容を申告した。バーコードで確認して手術室に入った。手術台に横になる。帽子を被り、心電図モニター、酸素飽和度モニターを着ける。左前腕部に静脈ラインの確保、一回目は失敗した。針を細くして手背の血管を穿刺、今度は成功した。麻酔がかかれば静脈が浮いてくるので新めてラインを取るだろうと思う。
 さあ、今度は硬膜外麻酔のために、背中からカテーテルの留置をする。その場で左側臥位になり、出来るだけ体を丸める。針が入りやすいように協力する。表皮の麻酔が痛い、奥へ進む。留置針を刺す、痛みはもうないが押される感じがする。一回目で成功した。カテーテルの留置が終わり仰臥位になる。

 マスクをして酸素吸入開始、時間を尋ねると9時40分との事。
「静脈から薬が入りますよ」いよいよ麻酔開始。
数を数えてみるが2まで、意識が無くなった。

「山本さん、終わりましたよ」呼びかけに目が覚めた。

 痛みは無い、体が重い、スタッフに抱えられてベッドに移る。そのまま自分の病室に帰った。11時30分
 部屋に帰って早い時間に、大正の友人達が見舞いに来たが、話す元気は無い。気管挿管の影響で喉が痛い。喋れない。右の前腕部に静脈ラインがある、18ゲージの太さは有難い。点滴二本、尿道バルーン、Mチューブ、腹腔内ドレーンチューブ、酸素モニターの6本が身体に繋がっている。まさにスパゲッティ

 第1病日、翌日には頭もスッキリした、体のしんどさも少し楽になっていた、昼から歩行器で歩くが少し頭が変、ふらつきは無い。明日からは一人で歩けそうな感じがする。Mチューブの鼻への挿入部が痛いし不快。抜いて欲しいが今日は未だ排液が多くて無理な感じがする。

 第2病日、よく眠れる。一人で点滴台を持って歩ける。ふらつきも無い。痛みも無いが、硬膜外麻酔が効いている範囲でピリピリっとする痒みを感じる。前回も有った、程度は同じくらい、やはり硬膜外から入るオピオイドのフェンタニルの副作用だと思う。Mチューブを抜いてくれた、すっきりした、やはり長期間Mチューブを入れているのは虐待ではないかと思う。希望の家の利用者さんの見直しが必要と思う。病棟で大正の知人に会う、やはり手術を受けたとの事。

 第3病日今朝から飲水の許可が有った、お茶が美味しい。しっかり歩く。夕方玄関で見たことのある人がいたが名前が出て来ない。今日で点滴は終了した。
第4病日、朝玄関で昨日見かけた人がまたいた。大正の知人で下津井の人だと思い出していたので声をかけた。
「誰か分かる?」と問うと「山本先生?」と言われた、聞けば昨日御主人が手術を受けたとの事、世間は狭い。朝から重湯がでた。尿道バルーンを抜いてもらった。未だ硬膜外麻酔が効いているから、尿が出ないかも知れず、出なければ逆戻り。5時間くらいしたら尿意があってトイレに立つ。一回目は10ミリリットル、20分後には20ミリリットル、さらに30分後には100ミリリットル出た。痛みは無いけど、腹圧をかけるとお腹が痛むので辛い。しかしそれからはスムースに出るようになった。

 第5病日、尿が多量に出る。結局この日は3670ミリリットルあった。今朝から三分粥になった。朝硬膜外チューブも抜いた。抜くと痛みが出て来た。痛みと傷が治っていく過程だと思うが傷が痒いのが辛い。これで残ったのは、お腹の中に入っているドレーンチューブのみ。退院が近くなってきた。

 第6病日、今朝から五分粥。ペースが速いが順調な徴。岡山から高校時代の友人が二人見舞いに来てくれた。電車で三時間、有難い話し。朋あり遠方より来るあり、また楽しからずや!である。昼の後胃がつかえた感じがあり、気分が良くない。夕方歩いているとつかえが楽になった。しかし夕食は主食を控えた。ラグビーの試合も見ずに寝てしまう。

 第7病日今朝から全粥 どうも朝から胃がつかえた感じがしていた。昼食後にとうとう嘔吐してしまった。うーん?夕方回診があり明日は休みなので、明後日胃カメラの検査をすることになってしまった。あーしんど。熱はないが、夕食後にはしんどくて早めに薬も飲まずに眠ってしまった。今朝腹腔ドレーンを抜いてもらったのでシャワーを浴びても良かったけど、それもせずに寝てしまった。

 第8病日朝食を食べてゆっくりしようか。一日中ぐだぐだしている。昼食後にはまた少し嘔吐があったが落ち着いた。
今日は天皇陛下の即位式、天気が良くてなりより。しかしテレビを見る気にもなれず過ごす。明日の胃カメラは中止して胃の透しをすることになる。やれやれ。早くから今日も眠る。

 第9病日 8時過ぎに胃透しの検査、スムースに流れているとの事。今が傷の腫れのピークでしょうか?その為でしょうと。明後日転院が決まる。明日肘からポートを入れてもらって退院となる。11月7日から抗がん剤が開始予定

 第10病日五分粥のまま。食後に少し嘔気があるが歩いていると楽になって来た。今日は昼からポートを留置する手術を受ける。明日は宿毛に帰る。ひとまずやれやれかな。左前腕からカテーテル挿入、カテ先?ガイドワイヤーの先?心臓の手前、右心房?上大静脈?ツンツン当たるのを感じる。変な感じ。不整脈が出ているような感じがする。後で術者に聞くと中には敏感に感じる人がいますね、だって。

これで医療センターでの処置は終わり。明日は宿毛に帰る。

第11病日朝起きて肘から出血していたが、特に問題はないと思われる。さあ帰ろうか⁉️

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