社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 

高知県宿毛市にある『社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 』のブログ

投稿時間 : 15時19分00秒

カテゴリー : 施設長の思うまま記

ジャンル : 医療コラム

2019/8/27

施設長 山本洋

  私は平成24年に始めての開腹手術を受けてから、7年になります。その間に更に2回開腹手術を受けました。今は胃が1/5も残っていないと思います。最初の手術で胃を4/5切除してその1年後に残った胃に径が4cmの腫瘍が出来てそれを切除しました。その3年後に膵臓の手術をしましたが、胃には直接関係の無い手術をしました。

 今年になってからでしょうか、食後に嘔吐をすることがよくあるように思います。定期的に検査を受けて特に悪性腫瘍の再発は指摘されていません。5月には胃内視鏡検査も受けましたが、2回目の手術の瘢痕があり、胃の変形があるようですが特に異常は指摘されませんでした。それでもその頃から食事をした後、食べたものが胸に痞えた感じがして、正確には鳩尾の部位、お腹の中では胃の中に溜まったものが胃の出口を通過できずに詰まった状態であろうと思います。しばらく苦しい思いをすることが増えたように思います。胃の出口の、胃と十二指腸の吻合部が狭くその部位が十分に開かない状態になっているのだろうと思います。正常な人は胃の出口は平滑筋の作用で、大きく開いたり閉じたりして、胃の内容物を少しずつ胃から十二指腸に排出していきます。

 今でも週に2~3回はやはり食後に嘔吐をして食べたものを吐いてしまわないと苦しくて仕方が無い時があります。最近それに加えて、せっかく食べたものを何とか吐かずに済ませて、我慢して寝てしまうと、夜中に、食べたものや胃液や腸液の混ざったものでしょうね、それが逆流してきて気管に入ってしまい、苦しくて目が覚めてしまうことがあります。しばらくは咳き込んで眠れません。胃はほとんどありませんから胃酸を含んではいないでしょうが、苦い液が咽喉に沁みてその苦しさはたまりません。しかし考えてみれば、逆流した液が気管に入ってその刺激で目が覚めるから、まだいいと思います。これで年齢が行って嘔吐反射が悪くなってくると、間違いなく誤嚥性肺炎を起こしてくるでしょう。最悪の場合は、嘔吐したものが固形物であれば窒息してしまう危険性が出てきます。春先から腸閉塞の状態になって何度も嘔吐したことが原因かと思いますが、食道と胃の境界がゆるくなって、胃食道逆流の状態になっているのでしょう。

 平成29年の日本人の死因統計調査が公表されました。それによれば肺炎で亡くなった方は第3位から後退して第5位になっています。平成23年から肺炎死はずっと第3位でした。肺炎死が減ったわけではなくて、平成29年の統計から肺炎死と誤嚥性肺炎死を分けて集計するようになったからです。誤嚥性肺炎死は第7位です。肺炎死と誤嚥性肺炎死を合わせるとやはり心疾患に次いで第3位になります。昔から我々医療者は、肺炎は老人の友と言っていました。これは主に誤嚥性肺炎が老人に多く、最後はこれが死因になることからそう言っていたものと思います。自分がまさかそんな状態になるとは思ってもいませんでしたが、これは厳然たる事実。夜中に胃の内容物が逆流して苦しくて目が覚めてむせこんでいると、やはり死の恐怖におののく自分がいます。最近は睡眠薬を飲まなくても少しずつ眠れるようになりました。睡眠薬を今までのように服用していると食べたものが逆流して来ても目が覚めないのではとの恐怖感があります。白内障の手術で入院中に睡眠薬を辞めてみたら案外眠れたので、今はほっとしています。

 1回の食事量を少なくして、極力嘔吐することが無いような食事習慣を身につけないといけないと考えるこのごろです。

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