社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 

高知県宿毛市にある『社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 』のブログ

投稿時間 : 18時04分08秒

カテゴリー : 施設長の思うまま記

ジャンル : 医療コラム

2019/5/15

施設長 山本洋

 5月13日月曜日、今日幡多希望の家に新しい仲間が加わった。今年の1月上旬までは当時入所していた施設内で、自力での歩行が何とか出来ていた。それが10日頃から、それまで見られていた発作とは様相の違う発作が出現して他院に入院。発作は治まったが、歩行が出来なくなって長年(約20年)住み慣れた施設から当院へ転院してくることになった。新しい施設での生活はやはり大きなストレスになると考えられ、入所前から当院の職員が入院中の病院を訪問して面接を繰り返して、食事の摂取の状況などを観察してからの転院である。今日で3日目ではあるが、幸い夜間も良眠されているようで、落ち着いていて、食事摂取も進んでいる。一安心である。

これからの当院での生活が安全な中でも有意義な生活が送れるように願うばかりである。

 先月の末に四万十市に借りていた住まいを引き払って当施設の敷地内にある官舎に正式に引っ越した。家族と同居である。家族といっても妻と二人暮らしのはず、であった。四万十市の自宅は庭が広く犬と猫を飼っていた。犬は老犬になって、後ろ足がおぼつかなくなっている。夫婦二人とも体調が優れないため、引越しを契機に知人に飼ってもらう約束が出来ていたが、その知人が3月末に骨折して入院中のため、急遽宿毛につれて来た。何とかここで生活をともにするしかなくなった。また猫は引越しの最中に妻の実家に連れて行く途中なれない車での移動に驚いたのか、信号待ちをしているときに車から飛び出してしまい、いまだに行方が分からずじまいである。幸い逃げ込んだあたりに猫を飼っている方が居られて、我が家の猫を探していただいている最中である。もともと野良猫が懐いて家に入ってきた猫である。2週間の自由生活でまた野良猫時代を思い出して気ままに暮らしているかもしれないが、妻は嘆くこと仕切りである。時間を見つけて逃げ出した辺りを探しているがまだ姿は見えない。

 犬が一緒に来たので妻が散歩に行っている、13日の夕方散歩から帰って来て妻が言うには蛍が飛んでいたと。3年近くここの施設で勤務しているが蛍の話しは聞いたことがなかった。もう一度同じコースを歩いてみた。休耕田になっているところや小川に沿って確かに10匹ほど蛍が光りながら飛んでいる。久しぶりに蛍の明かりの明滅を見た。犬が来たおかげで新たな発見に出会えた。これもまた縁かと思う。この犬も迷い犬が当時勤めていた大正診療所の横にあった保険所に預けられていたのを引き取った犬である。迷っている間にいじめられたのか昔は誰にでも吼えていたが最近は年を取ったためか、吼えることも少なくなった。

 蛍が飛ぶ自然の中にある施設の敷地内にある官舎で、にぎやかな鳥の鳴き声を聞きながらの生活がある。犬とともにひょっとしたら猫が帰って来るかも知れない。期待しながら待っている。



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