社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 

高知県宿毛市にある『社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 』のブログ

投稿時間 : 15時33分02秒

カテゴリー : 施設長の思うまま記

ジャンル : 医療コラム

2019/4/9

施設長 山本洋

先日高知市内のクリニックで同じ日に上部内視鏡検査と下部内視鏡検査を受けてきた。いわゆる胃カメラ検査と大腸カメラ検査である。

朝8時半にクリニックを受診して検査前の処置をうける。大腸内視鏡検査の前に大腸内の便塊を出してしまうために2Lの経口腸管洗浄液を飲んで、大腸内をきれいにするのである。洗浄液だけでなく、同量の水分も飲まなくてはいけない。私は以前大腸内視鏡検査を受けたときに、洗浄液2Lでは大腸内がきれいにならずに追加で服用した記憶があり、水分を余計に摂った。クリニックに行く前に服用した水分を含めると午前中に5L以上の水分を飲んでいた。それでも腸管から出てくる液は、十分きれいにはなっていなかったが、主治医は吸引しながら検査をしましょうと話し午後1時過ぎから検査が始まった。まずは胃カメラが始まった。咽喉を通過するときは苦しいが、そこを過ぎると楽になる。主治医は潰瘍の傷跡がありますねと言いながら病理組織検査のために4箇所粘膜組織を採取した。

胃カメラが終了すると、寝ていたベッドが移動し180度回転した。そのまま直ぐに大腸内視鏡検査が始まった。大腸内にかなり洗浄液が残っているためか、吸引しながら内視鏡が大腸内を逆向きに進んでいく。所々で痛みを感じる。私はもともと便秘症であり、更にここ7年の間に3回上腹部の開腹手術を受けているため、癒着が当然あるはずで大腸内視鏡検査は辛いだろうと予測していた。そのため辛い検査の間、それを忘れるためにある落語を覚えて頭の中で話して行こうと考えていた。その落語は上方落語の「住吉駕籠」である。上方だけでなく、東京の落語家も演じておりCD,DVDがあるが、桂米朝師匠や桂枝雀師匠のそれの中に、次のような台詞がある。

「口からけつまで青竹通して裏表こんがり火に炙って人間の焼き物こしらえてやろうか」である。実はその前に次のような台詞がある、

「一辺その頭(どたま)を胴体にへりこませて、臍の穴から世間をのぞかしたろか」

「汝(おのれ)の足と頭を持って、糞結びに結んでしまうぞ」、この様な台詞が、駕籠かきから、「駕籠に乗ってくれ」と懇願された目の前の茶店の親父が、怒って駕籠かきに浴びせる怒りの言葉である。この落語を聴くと何時も思っていた。前の二つは無理だけど、最後の青竹を通す話しは、ありえるなと一人で笑っていた。

と言うのも、私が高知市内の病院で同時期に研修を受けた医師が、世界に先駆けて小腸内視鏡を開発してそれが今世界中に広がっていることである。十二指腸までの上部内視鏡検査と大腸を診る下部内視鏡検査に加えて小腸内視鏡検査が加わったことにより、それこそ口から青竹を突っ込んでお尻から出すわけではないが、口から肛門まで内視鏡で見えることになったのである。この落語の台詞を聞くと何時も、一本の内視鏡検査で口から肛門まで見える時代が来るのかなと思うこと仕切りである。無事に検査が終了して、主治医から説明があった。胃は以前の手術の瘢痕であろうと思われ、大腸は異常なく、結果を聞いて胸をなでおろした。

その晩また枝雀師匠の落語聞いたのは言うまでもない。

蛇足ながら立川談志師匠や、志の輔師匠の住吉駕籠、または蜘蛛駕籠にはこの台詞はない。

更に小腸内視鏡を開発して世界中を指導して回っている医師は高知県出身の山本博徳先生で現在母校の自治医科大学の教授をされている。

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