社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 

高知県宿毛市にある『社会福祉法人 幡多福祉会 幡多希望の家 (旧重症心身障害児(者)施設) 』のブログ

投稿時間 : 10時36分23秒

カテゴリー : 施設長の思うまま記

ジャンル : 医療コラム

2019/4/3

施設長 山本洋


新年度早々幡多希望の家の入所者、利用者さんの告別式が重なり走りまわった。

お二人とも3月30日に亡くなり、2日が告別式となった。

御一人は行年13歳、満12歳の誕生日を目前に控えていたが、RSウイルス感染症で幡多けんみん病院入院後5日目に亡くなった。1歳4ヶ月時に水の事故でけんみん病院に運ばれ、懸命な治療のおかげで救命は出来たものの、重い障害が残った。様々な合併症と戦いながら自宅での生活を続け時々幡多希望の家の短期入所を利用されていた。

今回の発病前までは大きな変化はなく、入院の当日母親と共に希望の家に来られた。母親の高血圧の診察をしたときに会ったのが最後となった。これから娘を連れてけんみん病院を受診すると話していた。患児に行ってらっしゃいと言ったのが最後となった。

亡くなった後、両親から依頼された色紙に別れの言葉を書いた。

「○○ちゃん、赤いほっぺが可愛かったよ、出来るならもう少し一緒に同じ時間を過ごしたかったね、でも良く頑張ったね。」

一人目の告別式が午前11時から、それが終わって昼食を摂る時間もなく葬儀場を移動し二人目の告別式に参列した。

二人目は幡多希望の家設立当初から20年以上に渡って入所されていた女性、行年70歳、昨年の5月に膀胱癌と診断された、けんみん病院の主治医から病状の説明を受けて兄夫婦はこの体力のない妹に大きな手術を受けさせるのは忍びない。

希望の家で最後まで過ごさせてやりたいと希望された。

泌尿器科の主治医から予後は3ヶ月から数ヶ月と告知されていたが、幸い最後まで特に苦痛を訴える様な表情等はなく、診断されて約10ヶ月穏やかな時間を過ごすことが出来た。頻回に面会に来られる兄夫婦が来られるとちゃんと分かるようで一緒に音楽を聞きながら穏やかな時間を過ごしておられた。

葬儀が終わり官舎に帰ったのが、PM15時15分前、PM15時からは会議がある。

胃が無く、膵臓も半分無く糖尿病の薬を内服している私には低血糖が怖い、食べ損ねた昼食の用意をしていた。今私達夫婦は四万十市の借家をかえし、4月中に引っ越して希望の家の官舎に移るべく片付けの最中なのである。

四万十市の家で片付けをしているはずの妻から電話が掛かってきた。

今まで聞いたことのない声、どうしたと聞きなおすと救急車で市民病院へ運ばれたと言う。昼食に食べたものが原因で全身に蕁麻疹がでて動けなくなってしまい、119番に電話したと言う。私は慌てて昼食を胃の中に少しだけ納め、市民病院へ向かった。妻は内科外来処置室で治療を受けていた。点滴をしながら酸素吸入をしている。意識はしっかりしていて話もできたので、ほっとして、主治医の先生から説明を受けた。來院時は血圧も下がっており昇圧剤を使用したのこと、摂取した鯖によるアナフィラキシーショックとの診断であった。

説明を受けた後妻と話していると、また全身に蕁麻疹が発現して、痒みを訴え始めた。そうしていると妻が目が少し見えにくくなったと言って静かになってしまった。先ほどまでしっかり触れていた手首の脈拍がすごく弱くなり触れにくくなっていた。直ぐに主治医に報告して処置を受けた。まもなく意識はしっかり回復して血圧も正常化して、脈拍もしっかり触知出来るようになった。しかし用心のためそのまま入院して経過を診て貰う事にした。

4月3日朝入院先の病院へ行ってきた。主治医と相談して夕方まで様子を見て退院を決めましょうとのこと。安心して、昨日からの騒動がやっと落ち着いたと感じた。

希望の家の病棟は3月31日から発熱者が多数出て、病棟を閉鎖している。感染の原因はまだはっきりしない。何とか大過なく終息できればいいがと願っている。

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